「フリース」 の由来
ユニクロの登場により定番商品となったフリース。
私の子供のころは全く見かけなかったものですが、その歴史は?
フリースは1979年に「Malden Mills 社」によって開発された素材です。
フリース(fleece)とは、ポリエチレンテレフタラート(PET、ポリエステルの一種)で作られた柔らかい起毛仕上げの繊維のこと。
最近はペットボトルを再利用したエコロジー素材としても注目されています。
その特徴は、保温性が高く暖かいこと、速乾性がありその上軽量。
簡単に洗濯でき、肌触りがよく、しかも安価。
といったように利点ばかりの優れもの。
社会に受けいられるために生まれてきたような商品ですね。
あえて不具合を探してみると、重ね着の組み合わせによっては静電気がおきやすいこと。
また火花によって穴があきやすいこと、それに洗濯によって毛玉ができやすいことがあげられます。
命にかかわる可能性もあるので、コンロやマッチ、ライター等火を扱うときには服に燃え移りやすいので細心の注意が必要かもしれません。
■フリースの由来
フリースはもちろん英語からで、原義は羊1頭分の羊毛をそのまままとめたもののことを言います。
それが、刈り取った羊毛のように起毛して毛羽立たせた織物についても呼ばれるようになったのです。
先駆的役割を果たしたのは、登山用品などを扱うアメリカのメーカーパタゴニア。
エコを推進してきた同社が、ペットボトルからリサイクルできるこの素材を取り入れたのは納得ですね。
確かに数十年前私もまだ若かりしころ、見慣れない羊のようなモコモコ感のある新素材のアウターをアウトドアスタイルをした人たちが着ていたのが思い出されます。
私も興味はありましたが、今のユニクロのそれとは全く違いゴワゴワのモコモコ感が強く、厚みがあって重そうに見えたので敬遠した記憶が今でも残っています。
フリース素材は、吸湿性にも優れているので実は冬だけでなく夏の肌着やスポーツ着にもよいそうです。
こういったことを書くのには理由があります。
それは保管方法について。
防虫剤などが残っている衣類箱やポリ袋に保管するとその防虫剤を吸着してしまうそうです。
これが皮膚炎症やアトピーの原因となるというのです。
肌の弱い乳幼児用のフリースなどには特に気をつけたいものですね。
つまり保管せずに通年着てしまいましょうというお話。
密に着ることで最大限利用し、捨てずにリサイクルにまわしましょう。
セールになると1000円から2000円で買える商品です。
借りているくらいの気持ちでガンガン着るのがお奨めです。
(ロスコ) Rothco ネックウォーマー(フリース) フリーサイズ ブラック
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