「ペットボトル」 の由来

軽くて丈夫で柔軟性があり、軽度のへこみであれば自ら元に戻る。なんて素晴らしい商品でしょう。
日本には自動販売機とコンビニエンスストアのシェア拡大や使い易さ、手軽さなども手伝って2000年頃からペットボトルが若い世代を中心に広がっていきました。
飲み物を供給してくれるだけでなく、使い終わった後にも仕事をしてくれます。
家庭で作った飲み物の保存や持ち運び、つまり水筒の役割も果たしてくれるのです。
最近はリサイクルも進み、粉砕・洗浄し金属などの異物を取り除くことによってフレークやペレットの状態(PET素材)となり、卵パックのシートやポリエステル繊維として再製品化することもできます。
ごくたまに衣料品として店頭に並ぶ姿を見かけますが、あのペットボトルがシャツに!という驚きは未だにありますよね。
更に更に更に水を入れ玄関先に置く事で猫退治が出来ます。
ですが・・・ 皆さんお気づきでしょうが効果の程は確かではないようです。

■「ペットボトル」の由来

ペットボトルの由来はずばり、ペット動物のように、どこへでも連れて歩ける容器ということから名付けられたのです!などと書かれても信用しないでくださいね。
その由来は原料の名前「ポリエチレンテレフタレート(Poly Ethylene Terephthalate)」という樹脂からきています。
このアルファベットの頭文字をつなげてPET(ペット)ボトルとなったのです。

ポリエチレンテレフタレートとは何か。
それは石油からつくられたテレフタル酸とエチレングリコールを原料として、高温・高真空化で科学反応させてつくられた樹脂のこと。
この樹脂を溶かして糸にすると繊維、フィルムにしたらビデオテープ、ふくらませるとペットボトルとなるわけ。
だからリサイクルすると簡単に繊維になるわけですね。

実はペットボトルは日本でしか通用しない和製英語。
英語圏ではふつう 「plastic bottle 」と呼ぶのだそう。
(PET 英語圏ではふつう、ピートもしくはそのままピー・イー・ティーと読むとか)
ただ、その歴史の始まりはアメリカからで1967年、デュポン社の科学者ナサニエル・ワイエスさんが炭酸飲料向けプラスチック容器の開発をするうちに発明しました。
その10年後の1977年、日本ではキッコーマンと吉野工業所が、しょうゆの容器として開発。
その後飲料用に使用することが認められ、コカコーラが使用を開始。
以来、多くのメーカーで使われるようになりそれまでガラス瓶入りが主流であった1リットル以上の大型清涼飲料の容器はペットボトルに取って代わられていったのです。

そして我々は現在、毎日一度は触れるほど当たり前のようにペットボトルを利用しています。
でももし砂漠に何か一つ持っていけるとしたら何をもって行きますか?と聞かれたらどうでしょう。
間違いなくペットボトルではないでしょうか。
何度も開け閉めが出来て、中身もとばず、再利用も可能。
中身も確認できるし軽いから持ち運びも手軽。
いやいやテントでしょとか、家一軒持ってけばいいじゃんなんていぢわるな答えは勘弁して下さいね。
想定は数時間そこで過ごすでお願いします。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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