「富士山(ふじさん)」 の由来

電気グルーヴの楽曲に、こんな歌詞があるのをごぞんじでしょうか?

富士山富士山 高いぞ高いぞ富士山 富士山富士山 高いぞ高いぞ富士山
富士山富士山 まだまだいけるぞ富士山 富士山富士山 雲より高いぞ富士山
富士山富士山 自然がいっぱい富士山 富士山富士山 迷子はやばいぞ富士山
富士山富士山 高いぞえらいぞ富士山 富士山富士山 高いぞ高いぞ富士山
登るぞ登るぞ登るぞ登るぞ登るぞ登るぞ・・・(リピート)

最初聞いたときには度肝を抜かれました。
奇想天外な電気グルーヴの曲の中でも更に異彩を放っています。

タイトルはもちろん富士山。
世界遺産となった富士山は今まさに旬。例年以上の観光客を集めています。
私も数年前から登りたいと思っていたのですが、今回の指定で完全に足が遠のきました。
ミーハーだと思われたくないし混雑は苦手・・・

■「富士山」の由来

富士山は昔は様々な名前で呼ばれていたようです。
ごく一般的には「不二山」。これは他に比べようがない唯一無二の山ということでしょう。
「不尽山」という表記もありました。これは山の頂に一年中雪が絶えないという意味です。
確かに平地は暑いのに山には雪がある、昔の人は不思議に思ったに違いありません。

古くは万葉集、山部赤人の歌の中に「田子の浦ゆ、うち出でて見れば真白にぞ、不尽の高嶺に雪はふりける」というものがあります。
その万葉集の中の富士山も「布士」とか「布自」といった表記も見られるようです。
こういったことからも表記はどうあれ当時から「ふじ」と呼ばれていたことは間違いないようです。

不老不死の伝説から、「不死山」という表記も存在しました。
歴史上には「富慈山」という表記や、めでたい名前がなまって「福寿山」となったという説もあるようです。
現在の「富士山」という書き方は、士に富む山という意味からきたと考えられ、どうやら武士道が発達する鎌倉時代以降に生まれたと考えられています。

探せば名称の由来についてはほかにも、アイヌ語の「フンチ」(火の神=火山)からとか、マレー語のすばらしい)を意味する「フジ」など・・・
まぁその数は数え切れないほどにのぼりそう。
それだけ「富士山」が霊的な意味も含めて人々から恐れ崇められた証拠と言えるのではないでしょうか。

先ほどの電気グルーヴの歌もふざけてはいるものの、その大きさに敬意を表し当たり前のように富士が一番で人々がそこを目指すということを表現しているのかもしれませんね。
いつかは登りたいです。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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