「おべっか」 の由来
おべっかとは、人のご機嫌をとろうとへつらったり、軽薄なお世辞を言ったりすること。
つまり私が一番苦手とするタイプの人間のことを指すようだ。
■「おべっか」の由来
おべっかは「弁口(べんこう)」という言葉からきているという。
これは、口のきき方・言い方がうまいことを意味するらしい。
ここに接頭語の「御(お)」がつき「御弁口(おべんこう)」となり、それが変化した言葉がおべっかと言うわけだ。
この由来を証明するかのような方言が北海道にあるという。
それは「おべっか」を意味する「べんこ」というもの。
他説もいくつかあるが、このことからも「弁口」からと考えて間違いないだろう。
私は「おべっか」が嫌いだと記したが、冷静に考えてみるとそれに近いことをしていることに気付いた。
人のご機嫌をとるのが上手ということだ。相手が喜ぶことを心得てそのように取り計らう。
結果、賛同を得て物事が運びやすくなる。・・・やっぱりこれってズルかな。
しかしどうにも口で相手を持ち上げるのは苦手。それは自分に嘘がつけないから。
たいした作品でない絵のよいところを無理やり探して褒めたりとても上手とは言えないゴルフの一打を拍手して称えたりそれで有頂天になる相手の大きさをはかってしまう。
それでも社交辞令というのは大切で人間のコミュニケーションの第一歩と心得ている。
たいていの人は一番大事なのは自分で、次に大事なのが自分の息のかかったもの。
だから大事にされたければその人の息に(域)かかるように努力することが求められる。
だけど、世間的に偉人として認められる人は利他愛に満ちているのではないかと私は考えている。
そういった人は、自分が褒め称えられてもそれを第三者の目で冷静に見極めることができる。
それは自らの足で立ち、その足で確実に社会に足跡を残す自信があるからに他ならない。
だけど世の中そういった人ばかりではない。
「おべっか」も勿論必要だから、言葉が存在するのである。
世の中にはのび太ばかりでなく、スネ夫がいてジャイアンが威張って出木杉がクールだから成り立っている。
だから面白いのだと言えなくもない。
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