「ひょん」 の由来
自分で意識せずに出てきた言葉に対して興味を持つ。
由来メモを書いているとそういったことがよくあります。
■「ひょん」の由来
「ひょんなこと」といった時に用いる「ひょん」。
これは 「たまたま、偶然の出来事で」といった意味。
この「ひょん」にはいくつかの説があるようです。
一つ目は、その偶然性から変わったとか、妙な、という事を象徴する現象から。
それはいわゆる「宿り木」。
種類の違う樹木が、結びついて成長する。なんとも不思議な出来事です。
花を咲かすと本来とは違う色の花が咲くことがあり、このことを「ひょん」と呼んだというのがそれ。
この状態を江戸時代に「ひょん」と呼んだことからきているというもの。
次の由来は「変なもの」がキーワード。
言葉そのもの「変なもの」が転じて「ひょんなもの」になったとか、「ひょうたん」が変な形をしていることからきたというのがその説。
他にも中国から来た説を一つ。
これは中国では「凶」の事を「ひょん」と読み、不吉な事が起こる前兆とされていたというもの。
やはり樹木からもう一説。
「イスノキ(柞)」と言う樹木があるそうで、この木になる実がとても特徴があるのだとか。
そこからこの木の別名「ひょん」にあやかって生まれたというのがこの説。
全体を通してみると、木や植物からきているものが多く、昔の人が自分の知りうる自然現象を超越したものに対して「ひょん」を用いたと考えて間違いない気がします。
あくまで私見ですが・・・
そういったことを踏まえたうえで、明日からの「ひょん」の用い方には気を付けたいと思います。
ハチ - 2019年6月14日, 2:15 AM
意味が分かってスッキリしました。
ありがとうございます。
それと、こちらのページへリンクさせていただきました。
不都合があれば仰ってください。
すぐに訂正いたします。
hachinokoto.com