「帳尻を合わせる」 の由来
収入と支出とが合うようにすること、 最終的につじつまが合うようにすること、これを帳尻を合わせると言います。
私は勝負事でも相手のことを考えてしまうことがあります。
圧倒的に優位であることが分かっていても、最悪のケースを考えて二度ほどダメ押しをしておくのですが、そこまで行って絶対に負けないというところにくるとわざと相手に点を入れさせたり、残り時間も考えて負けない程度に追いつかせたり。
綿密な計画のもとにそのようにとりはかります。
でもそれってよくいえば相手に敬意を払っているわけですが、深く自らの心の中を探ったなら手抜きに他なりません。
自分では帳尻を合わせて演じているつもりですが、逆の立場だったならこれほど不快なこともないかもしれません。
■「帳尻を合わせる」の由来
帳尻を合わせるとは、その漢字を見てもわかるように帳簿の尻(最後の部分)を合わせることからその由来がきています。
帳簿の最後、つまり収入と支出の最終計算が合うようにするということです。
ただ注意が必要なのは、マイナス(?)を取り返して、帳尻をプラスマイナス(±)ゼロ、もしくは多少のプラス(+)にしたりといった場合に用いるということ。
自らの行動によってマイナスになったものを、どうにか穴埋めするわけです。
だから余った予算の消化といった場合にはもちいないわけですね。
つまり終わりよければすべてよし! ってことで間違いないでしょうか。
これに照らし合わせると、勝負ごとに関する私の心情としては勝ってしまって悪いという相手への気遣いからきているわけ。
でも、自分が勝つということに変わりがないわけなので、ゼロでもプラスでもないと考えられる。
だから自分が帳尻を合わせているつもりでも、それは相手への侮辱・冒涜であり勝者のただの自己満足ともいえるのである。
このようにトータルして考えると、そのような行為は慎むべきでしょう。
敗者への敬意は違う方法で表現することにします。
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