
Photo By Judith Doyle
「白洋舍(はくようしゃ)」 の由来
クリーニング最大手はどこ?って友人にきいたら、白洋舍(はくようしゃ)って言葉がかえってきた。
なるほど、調べてみたら株式会社白洋舍(はくようしゃ)は本社を東京渋谷に置く日本のクリーニング業界最大手であり老舗クリーニングチェーンとある。
「白洋舍(はくようしゃ)」 の由来
その歴史は1906年から。
五十嵐健治さんという方が日本橋にて洗濯店「白洋舍」を創業。
翌年には日本初の ドライクリーニングに成功する。
1920年には白洋舍クリーニング株式会社と名称を変更。
さらに1937年、株式会社白洋舍に社名変更し現在に至る。
その名前の由来は五十嵐さんがお世話になったある経営者が関係しているという。
その方は浅田さんといい、「洋白社」という会社を経営していた。
その洋白を反対にして「白洋」とし、会社名にしたというから大変な信奉者だったのだろう。
そこに”会社は大きいばかりではなく、謙虚に世の中の方々に奉仕する心を常に持ち事業をして行く”との思いを込めて「社」ではなく「舍」の漢字が用いられたという。
創業者五十嵐健治さんの半生は実に興味深い。
10代の頃は北海道の開拓団に加わっていたらしい。
しかし、うまく行かずに自殺を考えながら小樽の町をさまよっていた。
その際、夜の明かりに引かれてキリスト教会に導かれ、自殺を思い留まったのだという。
小樽、運河、夜の明かり、教会、ロマンチックな雰囲気・・・とはいかないですね。
そうして19歳に洗礼を受け、クリスチャンとなります。
いくつかの職を転々とするうちに、洗濯屋と出会います。
そこが人生の転機。
百貨店の三越(現在の三越伊勢丹ホールディングス傘下)だったのです。
およそ10年そこで働き、十分なノウハウを会得。
百貨店の成長と共に自らも規模を拡大。
時代の波もあって白洋舍は成長していったのでした。
生きていればいいことがある。
ひたむきに続ければ必ずチャンスはやってくる。
今日の教訓はそんなところですかね。
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