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「ジャンプスーツ」 の由来
ご婦人方の服装というものは時に理解できないものがある。
流行とは服飾業界が生み出し、物が売れるようにと毎年新たにするものだが、そうそう斬新なものは生まれないので、手を変えて品を変えて、それはつまり色を限定してみたり、昔流行ったものをアレンジしてみたり。
今の流行はというと、どうもバブル前頃の懐かしさを感じる。
30年すると何事も一回りするというが、ファッションはまさにそれで、その30という数字が何を示すかというと代替わりなのかもしれない。
つまり、親子で同じ年頃で同じような格好をするというわけだ。
親は自らに染みついた記憶で懐かしさを覚えるが、子は見たことのないそれに斬新さを覚えて、それが最先端の流行と勘違いして着用する。
今日取り上げるのはジャンプスーツと呼ばれるものだが、この斬新に見えるデザイン、実はその登場が1970~80年とやはり30年ほど前。
30代から40代はその形が懐かしく感じ、その子供である10代には斬新に見えるというわけだ。
だが、客観的に見てそれが格好良くオシャレに見えるのか、はたまた野暮ったく見えるのかはそれぞれのアイテムにもよるが、別問題であるということだけ申し上げさせて頂こう。
ジャンプスーツの由来
テレビのファッションコーナーで目にした「ジャンプスーツ」なるアイテム。
その道に疎い人には(私も含めて)説明が必要であろう。
一言で説明するとパンツ類と上衣とが一続きになった衣服のこと。
ということだけではオーバーオールいわゆるツナギやワンピースとの違いが見えてこない。
ここが大切かも!おもに前開き。
これでピンと来たのがベビー服。
前開きで、パンツ類と上衣とが一続き。
そのように想像頂ければ間違いない。
婦人服にはキュロットスカートのものもあるらしい。
おっと、わからなくなる前に、キュロットスカートとは股下があって、半ズボンと同様の構造をした女性用の衣類のこと。
本当の半ズボンと違い、裾にむかって広がったゆったりとした作りのため、一見スカートに見える物のこと。
ついでにその由来はフランス語でいうキュロット (culotte) が、半ズボンとかトランクスを意味することからね。
さて、話をジャンプスーツに戻して、1970年頃ににファッション界で注目されてから労働着、スポーツ服、また若者街着として定着していったという。
その上下一続きのスーツの由来は、なんと落下傘隊員の降下服と同じ型であることから。
つまりジャンプとは、ダイブの意味であり飛行機やヘリから地上に飛び立つあの服装からきているというわけ。
今の若者たちはどこに飛びたいんだろうね。
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