Photo By Moyan Brenn
「虹(にじ)」 の由来
ハワイの車のナンバープレートのデザインをご存知でしょうか?
なんと虹。
そうあの七色に輝く虹なのです。
街の至る所にも虹のデザインが見られるのは、ハワイの住人にとってはそれが当たり前の日常であるから。
半信半疑であった私も、数日の滞在で二度見ることができました。
印象深いものとしては、二度目に見た虹で、それは帰る日の朝、ホテルのビーチの真ん前でなんと半円のハッキリとしたアーチ。
一時間もの長い間、頭の上を虹がかかり浮き輪でユーらユーら。
感動を通り越して呆気にとられぼんやりしていたその時間はお金には代えられない宝物です。
でもハワイの人にとっては当たり前なのでしょうね。ほんとに羨ましい限りです。
ハワイは何度行ってもいいと皆さんがおっしゃる理由をその時初めて理解しました。
「虹(にじ)」の由来
虹(にじ)とは、赤から紫までの光のスペクトルが並んだ円弧状の光のこと。
太陽の光が、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて、複数色の帯ができる。
そういった現象であるため、雨上がりや滝の付近、太陽を背にしてホースで水撒きをした時などによく見ることができるのです。
その見え方は日本と外国では隔たりがあるようで、それは呼び名でわかります。
英語レインボー(Rainbow)これはそのまま、「雨の弓」を意味します。
フランス語では arc-en-ciel(アルカンシエル)、これは「空に掛かるアーチ」の意味。
そして日本の「虹」はというと、空に掛かる大きな蛇とみていたようです。
「虹」の漢字は多数あるのですが、そのほとんどに虫が付いている、そのことがそれを示しています。
「虹」、「虫+兒」、「虫+帯」、「虫+東」、「虫+双」など。
この根本となる考え方は古代の中国。
中国では蛇が天に昇って竜になるという考えから同族とされていました。
その中継点と考えられる虹蛇(にじへび)は、創造と雨を降らせる力があるとされ、神話・伝説上の巨大な蛇であると考えられてきたのです。
その蛇は「虫」の仲間と考えられていたために、「虹」に虫へんが付いたというわけですね。
「虹」の右側「工」の漢字は天と地を結ぶ形とされています。
つまりは「天と地を結ぶへび」という意味になるわけ。
なるほど、考え抜かれた漢字となります。
最近キラキラネームというものが流行っているのをご存知でしょうか?
そこでは「虹」の漢字も人気なようです。
それを竜と考えれば男の名前としては納得ですが、蛇と考えたなら…
できれば遠慮したいものですね。
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