「番茶」 の由来
ほうじ茶を調べ終わってその日にあった知人に「ほうじ茶って何でほうじ茶って言うか知ってるか?」って聞いたら逆に「そんなことも知らなかったのか。」って笑われたので「じゃ~煎茶や番茶って何か知ってるか?」って聞いたら「いや知らないけど・・。」って。
実際私も知らないわけでそこで会話は止まった。
なんだ日本人、以外にみんな知らないんじゃないかと。
自分も含めて笑いながら今日は調べてみる。
煎茶と番茶
煎茶と番茶の製法はほぼ同一なのだそうです。
煎茶とは、茶の若葉を摘んで蒸して冷却し、焙って(揉んで)撚りを掛け細長い形にして乾した、緑色を保有した葉茶を湯で煎じ出して(70℃前後のお湯で1~2分抽出して)飲む中級の緑茶のこと。
なんだか面倒で理解が難しい。
予備知識として更に香気が高くて甘味のある高級な煎茶は「玉露」と呼ばれる。
一方番茶は、原料として夏以降に収穫した茶葉(三番茶や四番茶)や次の栽培に向けて枝を整形したときの茶葉(秋冬番茶)や製茶の工過で除かれた不揃いの葉等で作った下級煎茶などを用いる。
番茶も煎茶の一種って事なんですね。
煎茶は若葉を使うのに対して、番茶は成長した葉を原料とします。
煎茶は「選茶」ってことですかね。選ばれた材料。
番茶はタンニンが多めで逆にカフェインは少なめなのだそう。
味は淡白でさっぱりとしていますが渋みがあります。
飲んだらやっぱり煎茶の方が上なんでしょうがもちろん味のことなので好みもあることでしょう。
番茶の由来
由来は大きく分けて二つ存在するそうです。
「晩茶」説
一番茶、二番茶を摘んだあとの遅い時期に収穫される事から晩茶と呼ばれ、後に番茶となったという説。
これは漢字の意味も通るし信憑性も高い気がします。
もう一つ
「番」が「普段の」「日常的な」を意味するという説。
番傘とじゃおばんざい(御番菜)といった言葉をみてもわかるように「番」には「普段の」「日常的な」という意味があるのだそう。
番茶が高級品ではなく日常的に飲まれていたということから「番茶」となったという説。
煎茶が選ばれしものなら番茶は日常茶と考えられそうするとこの説も一理あると考えられる。
歴史
現在の基準で考えると、江戸時代の中期に一般に出回っていたほとんどのお茶が「番茶」であったと考えられる。
製法や品質に拘るようになり、「煎茶」が出回るようになったのはそれ以降の時代となります。
現在の番茶は煎茶の製法に準拠したものですが、煎茶の製法が標準化されたのは比較的近年のことだそう。
だから各地に古くから伝わる伝統的な番茶には様々な製法が存在するんだって。
茶の木から葉を摘み取って自然乾燥させただけのものや、中国茶のような発酵茶まで。
ここまで調べてもよく理解できなかったのは、お茶は原材料よりもその製法や、加工法、収穫時期などで種類が分けられたりするから。それだけ繊細ってことなんだけどそれ以上に日本人が拘ってきたみたい。
あの千利休とか茶道とか~流とか、まぁ要するに味も分からない私には一生ご縁のない世界なのかな。
最近のコメント