「ゾンビ」 の由来
昔、キョンシーってのがいましたよね。
腕を前に伸ばし、足首のみを利用して跳ねるように移動。
あの不自然な動きは死体であるため身体が硬く、ほとんどの関節が曲がらないためなのだそうです。
ついでに腕を前に伸ばすのはバランスをとるためとか。
おでこにはお札がはられています。
書かれて文字は主に「勅命陏身保命」
「神に等しい天子様の命令により、死んだ後も従い生きているようになれ」といった意味のようです。
まぁ暴走しないためのおまじないみたいな感じですかね。
中国の死体妖怪の一種で硬直した死体であるのに、長い年月を経ても腐乱することもなく、動き回るもののことをいうそうです。
広東語でキョンシー、北京語音でジャンシー。
日本語の音読みで「きょうし」とまあ、そのまま日本に伝わったようです。
その姿が時代にリンクし、空前のブームが起きました。
今考えてみれば可笑しなもので、それはいわゆるフランケンシュタインやゾンビに通じるのであります。
(ブームになるほどのものなのかは疑問てこと)
映画によって吸血鬼やゾンビのイメージとして捉えられていたキョンシーですが、その姿は民俗学上根拠はなにもなく、全くの創作なのだそうです。
それでも我々がテレビなどでお見かけするゾンビさんも、同様に手を前に突き出して人間を追いかけてくるわけです。
やはり死者の世界はそういった見解で統一されているのでしょうか。
■ゾンビの由来
フランケンやドラキュラといった名前には確か実在の人物や物語などが絡んでいたはずですが、ではゾンビはどちらからいらしたのでしょうか?
私的イメージですが、欧州のはず・・・
と、調べてみると、元は西インド諸島に起源を持つ、ブードゥー教 (Voodoo)の教義に強い精神力を持つ者が死者を蘇らせ意のままに動かすというものがあるそうで、この蘇った死者をゾンビと呼んだのだそうです。
ちなみに、ゾンビの語源は「蛇」なのだそう。
西インド諸島ということは、南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海域。
ずいぶんと暖かい場所ですね。想像もしませんでした。
遺体がすぐに痛んでしまいそうな気が、、、
ブードゥー教の儀式を簡単に説明すると、
人間をゾンビパウダーと言われる毒物で仮死状態にし、そのまま埋葬。
それをまた掘り起こし、知的障害を起こした状態で奴隷として労働をさせるというもの。
ゾンビパウダーとは、有効成分がテトロドトキシンという成分で、これは河豚の毒なのだそう。
この毒は神経が麻痺し、呼吸や心拍数を下げます。
いわゆる仮死状態になりやすくなるそうで、そういった状態のまま記憶をたどり家路に着いた者を見た遺族が「死者が蘇った」と驚いたらしい。
そんな一連の流れを実際に起きた時代や、現場の神妙な面持ち、彼らの本気度なんかを想像するとこれ以上にないコントのように思えてならない。
家族の驚きっぷりなんかが一番の笑いのポイントなんだろうけど、それがもし自分ごとだったら全く笑えないし、ゾンビの存在に慄いて夜一人でトイレとか行けないきがしゅる。。
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