「バーバー(barber)」 の由来
床屋または理容師のことを「バーバー(barber)」と呼ぶ。
これはもちろん英語からきているわけだが、その英語の由来が実に興味深い。
barberの語源はラテン語のbarba(ひげ)からなのだそう。
これが1300年ごろに「理髪師」という意味の英単語になったのだという。
ではなぜあごひげからきたかというと、理容師がもともと髪の毛を切らずに beards(顎髭)だけを切ったというわけではなく、「毛」なら何でも切ったり刈ったりしていたという理由から。
その「毛」の中には、当然、beard あごひげが含まれていたというわけ。
更に理容師は歯も抜いていた!というのは冗談ではなく「barber」という言葉には、「理髪師」と同時に「理髪外科医(理髪師のほか外科医・歯科医を兼ねた)」という意味もあるというのだ。それを意味するものが日本にも未だに存在している。
それは店頭に置いてある赤・白・青の看板柱。
その色がそれぞれ動脈血・包帯・静脈血を意味するということを皆さんも耳にしたことはないだろうか。
そういわれても現代に生きる我々にとって、そういった想像をするのは若干難しいのかもしれない。
だが昔はまだ職業などの分類がなかったので、理容師がちょっとしたお医者さんを兼ねていたわけだ。
最近は1000円カットなんて店を地方や郊外でも見かけるようになった。
その価格の安さからリピーターが後を絶たない。
確かに、安くて2000円後半から、一般的なお店で3000円台、カリスマだとカットだけでも5000円を超すという価格設定の中で、その破格ともいえる1000円という価格は実に魅力的。
個性的なスタイルを求めなければ、用が足りてしまうというのが事実。
私はまだ利用したことがないが、時間の問題かと思われる。
私の馴染みの店でもその影響がジワジワと出てきているようだ。
元々は見習い美容師の実践の場所を提供するのが狙いだったはずだ。
しかし、それが主流となりつつある。
髪だけをいじる美容と、ひげもそってくれる理容の境界もそこでは薄れつつある。
ではどうしたものか?という議論をする時に大昔に戻して外科的要素を復活させる?
それは到底無理なお話。
そんな話をしていたら早朝美容師の同級生に遭遇した。
夜勤明けらしい。
もちろん本業以外のね。
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