「スリーエフ」 の由来

住む場所変われば馴染みも変わる。
特にそれが生活に直結するスーパーやコンビニで顕著に表れる。
現在郊外に住む私は、基本的に車での移動が多いので店を選んで買い物するが電車での移動が主流の人々にとっては、荷物の重量と大きさを考慮するとなるべく最寄り駅の近くにその重きをおくことになるのは必然となる。
最終的移動手段である自転車や歩行といった荷物の運搬にとってデメリットを抱える事情を考えると更に、自宅からの距離からはじき出されることが多いのではなかろうか。

私も一人暮らしをしていた時にはカゴのない自転車で、いかに二リットルの水を持ち帰るかということには頭を捻った。
貧乏学生なので距離もそうだが値段も大事。
同じ店を何往復もしたりした。
基本的には小さな八百屋の延長のようなスーパーを利用していたが惣菜に飽きるとデパートへ向かう。
こちらは品ぞろえはいいがお値段は張る。
また、場所が線路を超えた向こうということもあり、なんとなく敬遠していた。

コンビニも必要だ。
立ち読みができない、支払いができない、コピーができない。
緊急性も要する。一人暮らしというのは自由気ままだが飯の心配が絶えない。
変な時間に食べずに帰るとスーパーも開いてなくて飢えることになる。
そんな時に重宝するのが最寄りのコンビニ。
その時利用していた店は、それまで利用したことのないチェーン店だった。

久しぶりに近くを通ったらそれはスリーエフであったことが判明した。
今の私の居住地域ではあまり見かけないスリーエフ。
当時を思い出すうちに、なんとなくそちらを向いて手を合わせる自分がいた。

■「スリーエフ」の由来

株式会社スリーエフは、神奈川県横浜市中区に本社を置く日本のコンビニエンスストア。
「スリーエフ」をはじめたのは、スーパーマーケット「Fuji」の株式会社富士スーパー。
1979年にコンビニエンス事業としてスタートした。
本部の所在地、が神奈川県横浜市中区日本大通17番地にあることからいしだあゆみさんのヒット曲の「ブルー・ライト・ヨコハマ」にあやかり「ヨコハマ生まれのコンビニ」と宣伝していた時期もあったらしい。

現在のキャッチフレーズはCMでもおなじみ「星より明るく、スリーエフ」。
その店舗数は600を超えるが、中心は東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏に集中している。
というわけで、スリーエフという名前については、株式会社富士スーパーの「ふじのF」か!と憶測を立てたわけだが、それはあっさりと覆される。

三つのF「Fresh(新鮮な)」「Foods(商品を)」「Friendly(気持ちよく買えるお店)」の頭文字からきているのだそうだ。

私にとってFamousではなかったスリーエフだが、Favoriteであったのは間違いない。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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