「ハウス食品」 の由来
「ハウス食品」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
ハウス食品といえば・・・世界名作劇場ではないでしょうか。
世界中で古くから親しまれてきた小説・童話などを選び、子供向けの脚色を加えてアニメ化した同シリーズ。
これには私自身も大きな影響を受けて育ちました。
子供たちからの共感が得やすいという理由から、原則として主人公が子供の原作が選ばれる。
少女が主人公の作品が多いのも特徴。作品名をあげただけでも・・・
「フランダースの犬」「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」」「小公女セーラ」「名犬ラッシー」と名作揃い。
なぜハウス食品が代名詞になるほどアニメにこだわるのかという疑問が生じるわけだがそこにはどうやら会社名が関係するようである。
■「ハウス食品」の由来
ハウス食品創業者である浦上靖介さんは大正2年に薬種化学原料店「浦上商店」をはじめる。
そんな中で、大正15年に大阪で大流行していた「ホームカレー」という即席カレーに魅了され、その販売を手がけていた稲田商店の営業権を買い取るり、カレー製造にのり出した。
ところが昭和3年に商標権の問題が起こり「ホーム」という冠が使えないことに。
そこで頭を捻り、意味のそれほどかわらない「ハウス」という新しいブランドが誕生したわけだがそこには一つの逸話があるのだそう。
新ブランド(マーク)の検討会において「ホームカレー」を扱っているのだから「ホーム」ではどうかという案が出ましたが靖介さんの妻の「日本人にはホームの概念がない、ハウスの方が良い」の一言で「ホーム」ではなく「ハウス」に決定したのだという。
今に繋がる洋風の家のシルエットのマークが生まれた瞬間です。
その後はカレー粉だけでなく、即席めんや菓子事業にも業務を拡大。
今に至ります。
さてそこで英語に疎い私・・・ハウスとホームの違いを調べてみると訳ではhouseは建物自体を言い、homeは家庭のことを言う。
houseは人々がいっしょに住む建物としての家、またいっしょに住む人々を集合的にさす。
homeは自分が居住している家、いっしょに住む家族も含めて家庭という感じで用いることも多い。
いまいちしっくりこない・・・
その違いを知りたければ、きっと世界名作劇場を見ることが一番の最短距離なのかもしれない。
最近のコメント