言葉

「景気」 の由来

「景気がいい」 この国の人のモチベーションはこの言葉一つで大きく変化するようです。 かくいう私はバブルを経験していない世代。 それでも普通に生活できているからそれほどそれを望んでいません。 ただ、麻薬と一緒でそれを経験してきた人々にとってはできればそうあってほしいと強く願う、見果てぬ夢として永遠に付きまとうのかもしれません。 日本には4大景気というものがあったそうです。 高度経済成長の始まりで1954年12月から1957年6月までに発生した神武景気、1958年7月から1961年12月まで42か月間続いた岩戸景気、1965年10月を景気の谷、1970年7月を景気の山とするいざなぎ景気、そして記憶に新しい1986年11月を景気の谷、1991年2月を景気の山とし、51ヶ月続いたバブル景気であります。 こうしてみることで、気づいたことがあります。 それはキーパーソン「団塊の世代」の存在です。 戦後... »

「くノ一(くのいち)」 の由来

ちょっと読みづらいですが、今日のお題は「くのいち」 くノ一(くのいち)とは、一般に女性の忍者のこと。 小説や漫画などで多く用いられる言葉です。 彼女らの任務は男の忍者とは違い、情報集が主である。 家の下女や女中としてスパイのように送り込まれ・・・ 働きながら普段見聞きする情報を収集し、仲間に報告することが任務。 こうみると「家政婦は見た」も服装は違えどくノ一なきがしてきた・・・ 実は行きつけの店にくノ一がいる。 いや辞めてしまったので今はいないから、いたが正しい。 割烹料理屋の店員の服装は着物を崩した作務衣のようなもの。 女将クラスは着物なんだけど、バイトは動きやすさを重視したのだろう。 彼女はポニーテールでもみ上げのところから数本長い髪を垂らしている。 細面で切れ長の目、華奢でかわいいこだったのですが、なんとなく雰囲気がくノ一だったので我々は彼女をそう呼んでいた。 確か頭には鉢巻のような... »

「しつこい」 の由来

「ひつこい?聞いたことないな~。」 大学の友人の聞き慣れない単語にそんなやりとりがありました。 じつはこの「ひつこい」とは「しつこい」のことで、関西地方や中国地方、九州でも「ひつこい」が訛りとして存在するのだそうです。 私の住む関東では大部分の人が「しつこい」というので「ひつこい」など聞いたことがありませんでした。 でもよくよく考えて見ると、毎度登場する江戸っ子の祖母は「ひ」が言えない。 だから「潮干狩り」などは、「しおしがり」と発音する。 「ひざし」は「しざし」、「ひょうきん」は「しょうきん」・・・いやそんなにひどくはないが、確かに関東の人は「ひ」が言いにくいという現状があるのかもしれないのでこの事例になんとなく納得させられる。 それから「しつこい」が出てくるたびに、私は友人を振り返り「ひつこい」といったものだが、ついには5度目ほどで友人のほうから「しつこい!」と怒られてしまった。 私に... »

「ハブ(る)」 の由来

「ハブ」は、南西諸島に広く棲息する、クサリヘビ科ハブ属に属する毒蛇ホンハブの別名のことで、同属の構成種の総称でもある。 そう、あの沖縄の笑い話につき物の蛇である。 いや違う。 今日は「ハブ」は「ハブ」でも違うハブを調べるのだった。 「ハブにする」「ハブる」「ハブく」つまり「仲間はずれ」「仲間はずれにする」ことを意味する若者言葉のほうの「ハブ」であった。 ■「ハブ」の由来 仲間はずれにするという意味の「ハブ」。 その使われ方から由来については、「省く(はぶく)」からきていると考える人が多いようだが、それは誤りでいくつかの説がある。 私もそうだと確信していたのでこれには驚き。 一つ目は、遠州地方の方言「はぶせ」からきているという説。 遠州弁(えんしゅうべん)とは旧遠江国、現在の静岡県西部地区のことでこの地方で使われている「はぶせ」が仲間はずれとか除外という意味で使われるとのこと。まぁこれはあり... »

「テンパる」 の由来

誰が最初に言い出したのかは知らないが、いつの間にか公用語のように扱われている不思議な言葉。 今日はその一つ「テンパる」について。 言葉とはそれぞれが使いやすいものと使いにくいものがあるせいか連発する人もいれば全く用いない人もいて極端な気がします。 今日の「テンパる」については、私自身全く使わない言葉のなので特に普段の生活で頭に浮かんでくることがありません。 テンパるとは、「焦って空回りして周りから浮いていて格好悪い」といった意味で使われている言葉。 考えてみると、私自身こういった状況が大変苦手なので日々そうならないように努力しています。 その為に事前調査を怠らず、状況判断を間違えない為に周辺調査もし、初めてのことなら可能な限りシュミレーションもしてみます。 ・・・もしかしたら、自分の苦手意識を他者に反映して自ずと使わない言葉として分類していたのかもしれません。 我が事ながら真相心理分析、今... »

「わざわざ」 の由来

「本日は、お忙しい中わざわざおこしいただき~」 親戚のおじさんがお通夜の席の挨拶で述べた言葉。 もちろん喪主であるおじには、事前にホールからの挨拶文が渡されていたのでメガネを直しながらおじは一度も顔を上げることなくそれを読み上げた。 何度も何度も繰り返されるその場面だが、毎度毎度主役つまり読み上げる人は変わる。 まさかそのカンペに誤りは無いはずなのだが、私は一点がとても気になった。 それは「わざわざ」である。 どうも私はこの言葉が苦手。 私には「わざわざ」がイヤミのような、迷惑っぽい言い回しに聞こえてしょうがないのです。 同様に考えた人の疑問に対していくつかの回答を見つけたのでそれらを集約して紹介する。 どれも肯定的な意見ばかりだ。 頂き物などをお隣にお裾分け。するとお隣さんは「わざわざありがとうございます」となる。 やはり持ってきて良かったと思うだろうからこの返答が嬉しいという。 「わざ... »

「お茶の子さいさい」 の由来

たまには長い言葉を調べてみよう。 そう決めてはみたものの、なかなかいい題材が浮かびません。 ・・・「てくまくまやこん」はどうだろう。 あ、これは魔法使いサリーちゃんの変身する時の言葉です。 由来はテクニカル・マジック・マイ・コンパクトの略とか。 んん・・・なかなかいいのではないだろうか。 でも調べてみると元に戻る時の「ラミパス ラミパス ルルル……」の方がネタとして面白い。 でも・・・この魔法使いサリーちゃんの合言葉をどれだけの人が気になるだろう・・・ ってことで、(決定までの経緯はハショッテ)今日は「お茶の子さいさい」にしました。 ■「お茶の子さいさい」の由来 お茶の子とはお茶のお菓子のことなのだそうです。 お茶に添えられて簡単に食べられることから簡単にできることの喩えとなりました。 地方によっては朝食の前の「茶粥」のことを「お茶の子」と呼ぶこともあるのだそう。 このことから同じ簡単にで... »

「ざっくばらん」 の由来

本当に日本語なのでしょうか? 使いながらも首を捻らずにはいられません。 相手に思ったことを隠さずにいうなど、あけすけで遠慮しないさまを表す言葉「ざっくばらん」。 私は畏まった場所や、肩のはるような交渉というのは苦手です。 ついつい「ざっくばらんに~」と相手にお願いしてしまいます。 社交辞令とかお世辞とか、駆け引きなどはあまりしたくありません。 相手のご機嫌を伺う接待などにも、もし自分がそれを受ける場合でもあまり魅力を感じません。 自分に得な物であれば必要だし、逆に要らないものであれば相手が交渉上でもそれを安くしてきたなら、逆にそれを怪しいと思うたちなので絶対に応じることはないでしょう。 日本人にはそれほどない、白黒はっきりしているタイプなのでもしかしたら嫌がられているかもしれませんね。 しかし言葉遣いには注意したいものです。 「ざっくばらん」に話をしたい、という意味のことを立場が上の方や目... »

「いけず」 の由来

「いけず」 の由来

「いけずぅ~」 クレヨンしんちゃんの名文句です。 でもよくよく考えて見ると、軽く流してたこの「いけず」が雰囲気だけでその本当の意味を理解していない自分を発見しました。 しんちゃんがこの言葉を発するシチュエーションからすれば、「いじわる~」とか女性がおねだりする状況を模しているように見えます。 「おいでやす~」のイメージからなのか、しんちゃんの言い方なのかなんとなく京都の匂いがするので、綺麗な言葉のように見えますがその意味は、強情なことや意地の悪いこと。また、そういう人のこと。 より悪い意味に発展すると、わるものとかならずものといった意味もあります。 更に好ましくないことや不良じみたいたずらのこと、 また多少使い方は違いますが贋金(にせがね)など通用しない貨幣の意味もあります。 関西の人間がよく使う「いけず」は、ほぼ100%強情なことや意地悪なことに対してで嫌みな感じではなく、ちょっと親しみ... »

「鯔背(いなせ)」 の由来

粋(いき)で男気があり、威勢が良くさっぱりしていること、その容姿や、そのような気風の若者のことを 鯔背(いなせ)というそうです。 皆さんは御存知でしたか? 私もあまり使ったことがありません。 これは江戸日本橋魚河岸の若者の間で流行した髪形に由来するのだそう。 魚のイナ(ボラ)の背中に似ていたことから「鯔背銀杏(いなせいちょう)」と呼ばれる髪型があったのだそうです。 そうしたことから、彼らに憧れてか、一目置いてのことなのか粋で勇み肌の者をいつしか「いなせ」と呼ぶようになったのだそうです。 「行かせる」とか「帰す」といった意味の「いなす(往なす)」の名詞形からきたのではないかとする説もあるそうですが、「いなす」は上方、「いなせ」が江戸言葉であることからその説は信憑性が薄いようです。 では現代の「いなせスタイル」はどんなものかと考えてみると・・・ 流行という意味では、茶髪にしたり、ボリュームを出... »

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