歴史

「チャラにする」 の由来

カタカナで表記される言葉って、若者言葉っぽくて、その歴史も比較的新しく感じる。 それはだいたいが英語をもじったものであることが多いためカタカナで表記され、若者受けがいいからなのであろう。 それを大学教授なんかが用いているのをみると、学生に影響されたのか?とか媚びているのか?などと詮索してみるが時にその言葉が古くから用いられてきた語であることに気付くと、相手が大学教授であることからも再確認もせずになるほど!と持ち上げたりする私の節操のなさには我がことながら驚かされる。 ■「チャラにする」の由来 物事をなかったことにすることを「チャラにする」という。 チャラとは、口から出まかせを言うこと、またでたらめのこと貸し借りをなしにすること、差し引きゼロ、帳消しにすること、話などをなかったことにすること、などををいう。 チャラとはつまりは、「いい加減なもの」と考えるとわかりやすい。 実はその歴史は古く、... »

「デビアス」 の由来

「婚約指輪にはダイヤモンドを」 男性にとっては迷惑な話、女性にとってはお得なお話。 ダイヤモンドといえばデビアスであるが、この上記のフレーズを作り上げたのも実はデビアスの上手なマーケティングの成果なのだという。 デビアスは「ダイヤモンドは永遠と愛の象徴」として、婚約・結婚指輪の理想であると様々なキャンペーン活動を展開した。 ロマンス映画中で結婚祝いとしてダイヤモンドを用いたり、雑誌や新聞中にダイヤモンドのロマンチックな面を想起させるストーリーを掲載、ファッションデザイナーや流行仕掛け人を雇い、ラジオやテレビで流行を広め、更には英国王室にダイヤモンドを献上したという。 大切なのは人々にブランド名を植え付けることなく、ただダイヤモンドの理想的な永遠の価値を表現するという点 この作戦が大成功したおかげで、世の男性が苦しんでいるわけである。 ■「デビアス」の由来 美しいものには裏がある。そんな発想... »

「布団(ふとん)」 の由来

いざなくなってみないと、物のありがたみってなかなか感じないものですよね。 自宅に帰りいつもと同じ布団で寝られる、これもよく考えてみるとすごく有難いことです。 人には慣れというものがあって、どれがあっているというよりはどれだけ使っているかのほうがその物に対する慣れというものは変わってきます。 そういった意味では安心感というものは簡単に買うことは出来ないのです。 しかし人というものは物に対する感謝の気持ちを忘れがちだから粗末に扱ったり、汚れたらすぐに買い替えたり。 毎日お世話になる、共にする時間が長い物ほど感謝の気持ちは忘れないようにしたいものですよね。 せっかくお金をかけて寛ぎに行く旅の一コマ、興奮のせいもあってかなかなか寝付くことができなかったりします。 特に温泉旅館などは、暖房機能に代用させるために軽くて薄い布団が渡されます。 私はあれがだめで、なんとなく安心が得られません。 朝起きて感... »

「アニメ」 の由来

日本のお家芸ともいえる「アニメ」。 それだけを何度も連呼してみる。 「アニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメ」 言っているうちに目ヤニとなるだけで、その由来など何も浮かんできません。 よくよく考えてみると、それはアニメ―ションの略であるという当たり前の事実に行きつくわけで・・・ ではアニメを日本語にするとなんだろうという素朴な疑問がわいてくる。 動画?違うよね。コマ撮り?複数の静止画像により動きを作る・・・・ なんとも表現しにくいし、どれもしっくりはこない。 やはりアニメはアニメであり、日本語ではなくても日本が世界に誇る産業なのである。 ■「アニメ」の由来 何だか分かりづらい感じに始まってしまったが、 今日取り上げたいのは、そのアニメ―ションの由来なのだ。 animation(アニメーション)は、ラテン語で霊魂を意味するanima(アニマ)からきているらしい。 生命の... »

「大日本帝国タクシー」 の由来

一日に二度タクシーに乗った。 そのような生活が当たり前の人は世の中に五万といるだろうけど私の人生ではもしかしたら初めての経験かもしれない。 それくらいタクシーがあまり好きではない。 たぶんタクシー=アコギみたいな勝手なイメージを持っていることと、タクシーに乗れるほどの裕福さがないからだろう。 学生の時分などは、数十円が惜しくて次の駅まで歩くといったことをよくした。 アルバイトの時には帰りが遅くなるとその日のバイト代以上のタクシー代を払って家に帰ったこともある。 もちろん会社が支払ってくれるわけだがどうにも腑に落ちなかったものだ。 ■「大日本帝国タクシー」の由来 「大日本帝国」という言葉をご存じだろうか? 東京都23区と武蔵野市・三鷹市を営業区域とするタクシー会社四社は営業組織を形成しているらしい。 「東京四社」とか「東京大手四社」と呼ばれているのは大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、... »

「杉玉(すぎたま)」 の由来

杉玉とはなんぞや? 酒蔵に勤めている友人が作らなきゃならないってんで山の中までお付き合いをしたというわけ。 ところで杉玉とはなんぞや?何度も失礼します。 ■「杉玉(すぎたま)」の由来 杉玉(すぎたま)とは、スギの穂先を集めてボール状にしたもの。 酒蔵の玄関などにぶら下がるあれですよといっても馴染みの少ない人ばかりであろう。 日本酒の造り酒屋などの軒先にこの杉玉が吊されると、それは搾りを始めたことを意味し、新酒が出来たことを知らせる役割を果たすというわけだ。 専門的には酒林(さかばやし)とも呼ばれるらしい。 ここで実物を見たことのあった私でも初めて知ったことなのだが、吊るされたばかりの杉玉は蒼々としているというのだ。 茶色く枯れた様しか見たことがなかったのでしらなかったのだがこの色の変化が人々に、新酒の熟成の具合を物語るとのこと。 なるほど、その存在は奥深い。 それを見ると酒屋の看板のように... »

「石油」 の由来

一番お金になるものは何か?と聞かれたなら私はこう答える。 それは石油でしょうと。 世の中にお金持ちはたくさんいても群を抜いているのはやはり石油王ではないでしょうか。 私の好きな欧州サッカーの有名なチームは次々にアラブをはじめとした石油王に次々に買収されております。 うちにも石油がでたらなぁ~裏でも掘ってみるか。 冗談はさておき、自らの生活の中から石油の用途を考えてみましょう。 とりあえず車。ハイブリットでもガソリンは食います。やはり基本は石油。 そして灯油。冬には重宝します。 最近価格が上がっていますが背に腹はかえられません。 そして電力。 現在はそのほとんどを火力に頼っているので必要不可欠。 更にビニール袋やティッシュペーパーといった製品。 これらにも石油は欠かせません。どこをどうしてこういった製品になるのかは疑問ですが兎に角必要。 ところでどうして「石の油」と書くのか皆さんは疑問に思っ... »

「明治製菓」 の由来

当たり前と思うような由来はそれほど取り上げてこなかったのだが、調べてみると意外なこともあるものだと最近を思い直し始めた。 例えば年号にまつわる「明治」だろう。 ■「明治製菓」の由来 明治といえば甘い物好きの私はやっぱりチョコレート。 つまり大手製菓会社「明治製菓」さん。 お菓子以外にも、食品やサプリメント、特定保健用食品、栄養機能食品などを扱っています。 ではなぜ明治なのか?と想像するに「創業が明治時代だから」などと安易に考えてみるわけですがそれは全くの誤り。 明治製菓ももとは、「大日本明治製糖」という製糖会社でした。 その歴史は1890年から。鈴木藤三郎さんという人が鈴木製糖所を設立したのが最初。 「日本精製糖株式会社」、「東洋製糖株式会社」と名前を変えます。 その後には大阪の製糖会社である「日本精糖株式会社」と合併し「大日本製糖株式会社」に。 その間五年と言いいますから目まぐるしい変化... »

「卒業式」 の由来

「卒業式」 の由来

「卒業式おめでとう」 親戚の家族が子供連れで家の前を歩いていたので声をかけた。 すると、「卒園式だよ。卒業式ってなに?」って不思議そうな顔して答えた。 保育園や幼稚園てのは卒園式って言うんですよね。 小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校では、卒業式。 大学・大学院においては「卒業証書」ではなく「学位記」を授与することから、「学位記授与式」または「卒業証書・学位記授与式」と呼ばれます。 日本では、学校教育法施行規則によって定められた学校行事であり、欧米でも大学の学位授与の式典はありますが、各学校の修了ごとに祝う式典は日本と韓国でのみ見られる習慣なのだそうです。 でもなぜ「卒業式」なのでしょうね。 この「業」という言葉に堅苦しさというか、違和感を感じてなりません。 業(ごう)とは、仏教の基本的概念である梵: कर्मन् (karman) を意訳したもので、サンスクリットの動詞... »