「杉玉(すぎたま)」 の由来
杉玉とはなんぞや?
酒蔵に勤めている友人が作らなきゃならないってんで山の中までお付き合いをしたというわけ。
ところで杉玉とはなんぞや?何度も失礼します。
■「杉玉(すぎたま)」の由来
杉玉(すぎたま)とは、スギの穂先を集めてボール状にしたもの。
酒蔵の玄関などにぶら下がるあれですよといっても馴染みの少ない人ばかりであろう。
日本酒の造り酒屋などの軒先にこの杉玉が吊されると、それは搾りを始めたことを意味し、新酒が出来たことを知らせる役割を果たすというわけだ。
専門的には酒林(さかばやし)とも呼ばれるらしい。
ここで実物を見たことのあった私でも初めて知ったことなのだが、吊るされたばかりの杉玉は蒼々としているというのだ。
茶色く枯れた様しか見たことがなかったのでしらなかったのだがこの色の変化が人々に、新酒の熟成の具合を物語るとのこと。
なるほど、その存在は奥深い。
それを見ると酒屋の看板のように受け取るひとが多いと思うが元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったらしい。
酒神である奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)の三輪山のスギにあやかったというのがその起源。
毎年11月14日に行われる醸造安全祈願祭(酒まつり)で拝殿に杉玉が吊るされる。
これが各地の造り酒屋へと伝わっていったというわけだ。
一説にはスギの葉は酒の腐敗をなおすからスギの葉をつるすのだという。
なるほど~。
さてその作り方。
針金でできあがりの半分ぐらいの大きさの芯となるボールを造り、杉の葉を下方から順に差し込んで固定していく。
上まで刺したら、球状になるようにきれいに刈り揃えてできあがりとそれほど難しくはなさそうだ。
なぜ私がそれを作るのを手伝わなくてはならないかはさておき、面白そうだから冷やかし半分でやってみようと思う。
たぶん終わったらタダで酒を飲ませてくれるだろうという軽い出来心もあるが・・・
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