「布団(ふとん)」 の由来
いざなくなってみないと、物のありがたみってなかなか感じないものですよね。
自宅に帰りいつもと同じ布団で寝られる、これもよく考えてみるとすごく有難いことです。
人には慣れというものがあって、どれがあっているというよりはどれだけ使っているかのほうがその物に対する慣れというものは変わってきます。
そういった意味では安心感というものは簡単に買うことは出来ないのです。
しかし人というものは物に対する感謝の気持ちを忘れがちだから粗末に扱ったり、汚れたらすぐに買い替えたり。
毎日お世話になる、共にする時間が長い物ほど感謝の気持ちは忘れないようにしたいものですよね。
せっかくお金をかけて寛ぎに行く旅の一コマ、興奮のせいもあってかなかなか寝付くことができなかったりします。
特に温泉旅館などは、暖房機能に代用させるために軽くて薄い布団が渡されます。
私はあれがだめで、なんとなく安心が得られません。
朝起きて感想で咽喉がガラガラなんてことも。
家のフトンを持って旅行にいけたら・・・
そんな贅沢はいつか叶うのでしょうか。
■「布団(ふとん)」の由来
フトンの最初は、ガマ(蒲)の葉で編んでつくった座禅用の丸い敷物であったと言います。
どうやら鎌倉時代に禅宗と一緒に伝えられたようです。だから漢字が「蒲団」なのですね。
その蒲団(フトン)という読み方については、古い中国語の読み方から。
しかしこの場合はその歴史から見ても蒲団は寝具のことではなかったようですね。
ではこの時代の寝具はどうであったかというと答えは畳。
今のような畳ではな麻や紙できたくゴザのような長方形ものがそれ。
考えただけでも寝心地は悪そうですが、それを使えたのも一部の限られた人間だけだったようです。
それが室町時代頃になると蒲の穂や綿を布で包んだものを「蒲団」と呼ぶことが定着しました。
綿が庶民にまで普及するようになった江戸時代以降になると格段に進歩します。
寝具としての「蒲団」の登場です。
「蒲団」を「布団」とも書くようになったのは江戸後期のこと。
その由来はやはり布を用いることと、「ふ」の音を借りての当て字だったようですね。
今の時代、新商品を売り出す時に漢字などを使ってダジャレを加えるといった発想と同等だったと考えられます。
更に時代が進み現在。
業者さんによれば、柔らかい感じのするという理由からひらがなの「ふとん」を使うことが多いのだとか。
「蒲」から「布」さらに「毛」といった中身の変化と共に、それを伝える最良の言葉が選ばれてきたわけです。
それはやはり「寝る」ことへの人々の注目度が反映されていることの表れなのでしょう。
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