「ユニクロ(UNIQLO)」 の由来
地方ごとに流行りの店が違った、そう、もう、20年以上前の話。
関西方面の大学の友達の家に遊びに行った。
いわゆるチェーン店であっても関東とはだいぶ事情が違う。
修学旅行とか、バス旅行でしか行ったことのなかった地に少し長めに滞在したその記憶は今でも鮮烈で、日本は広いなと感じたものだった。
特に衣料品の情報に長けていた私の目に飛び込んできたのは今をときめく「ユニクロ」。
今でこそあれば必ず寄ってしまうくらいの店だが、その時は英語の脇で手を大きく広げた人型のトレードマークがなんとも胡散臭く、安っぽく見えたものだった。
■「ユニクロ」の由来
ユニクロとは「Unique Clothing Warehouse」(ユニークな服の倉庫)の略。
それを実証するかのように、一号店がオープンしたときは現在のような「UNIQLO」ではなく、「Q」が「C」となる「UNICLO」だったのだそう。
もうかれこれ30年近くたつ1984年広島市でのこと。
ではなぜ、改名されたかといえば・・・
そこにはユニークを強調したかったという思惑があった・・・からではなくちょっとした誤りからだったのだそう。
創業から四年後である 1988年(昭和63年)のお話。
香港で合弁会社を設立しようとしたときに誤って「C」を「Q」と登記してしまったのです。
その字体を見た、今や時の人柳井正社長、怒るどころか「CよりQの方がかっこいい」と、なんと容認してしまったというのです。
これを機に、店名の表記は「UNIQLO」に統一された・・・という嘘のような本当の話。
いいものはいい、悪いものは悪いという、柔軟さや謙虚さがもしかしたら成功の秘訣なのかもしれません。
あの人型のマークもそうして消えていったのかな…
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