Photo By Norio NAKAYAMA
日清食品の会社の由来
「日々清らかに豊かな味をつくる」
なるほど、というか当たり前といえば当たり前なのか・・・でも宣言するのは大したものだ。
賛否は分かれる所かもしれませんが、(そんなことはないか)創業者である安藤百福さんの願いから生まれたものだそうですが、由来よりもどちらかといえば「あんどう ももふく」という個性的なお名前の方が気になったりして・・・
「安藤百福(あんどうももふく)」さんとは?
安藤さんはどうやら台湾の方のようで、実業家であり発明家。
世界で初めて商業的に成功したインスタントラーメンである「チキンラーメン」や世界初のカップ麺「カップヌードル」を開発した人。
この二つが同じ人の手から生み出されたという事実を恥ずかしながら知りませんでした。
そのカップヌードルの誕生にも興味深い話がある。
安藤さんがカップヌードルを思いついたのは海外での体験から。
アメリカのスーパーマーケットを視察したときにチキンラーメンを二つ折りにして紙コップに入れ、フォークで食べる姿を見かけたのがきっかけ。
日清食品はその後アメリカに現地法人を設立し、世界初のカップ麺「カップヌードル」を1973年に「Cup O’ Noodles」として発売したのでした。
しかし日本国内では苦戦します。思うように売れません。
そんな中、ある事件が転機を与えたのでした。
それは1972年の連合赤軍あさま山荘事件。
厳寒の中、湯気の上がるカップヌードルを食べる機動隊員の姿がテレビで映されたのです。
あれは何を食べているのだろう?
国民の目は意外な方へ向けられました。
すると視聴者からの問い合わせが殺到。
皮肉にも事件が宣伝となり、爆発的な売れ行きを伸ばしたのでした。
デスクを掃除していると面白いものが出てきました。
それはガンダムの描かれたカップヌードルのふた。
プラスチック製で3分待つまでの重さになっています。
これがなければ今日、日清食品を取り上げることはなかったのでしょう。
こういった販売戦略の一つ一つが今の日清食品に繋がっているのかもしれませんね。
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