「しどろもどろ」 の由来
面白い由来もあるものである。
今日話題にしたいのは「しどろもどろ」。
意味は、乱れたさまや話の調子や論理が整わないさま。
言葉の使い方や話の内容などが取り留めなく、酷く乱れたさま。
つまりは混乱した状況に近いわけでその行ったり来たりする様子を言葉の調子からも感じとれる。
状況をここまで克明に示している言葉もそうはないのではないだろうか。
■「しどろもどろ」の由来
しどろもどろが、今のような意味で使われるようになったのは、比較的歴史が浅く明治以降のことだそう。
そこで参考になるのが漢字。
「四度路戻路」と書き「足並みが乱れる」といった意味で用いられたのだそう。
四回戻るというのにも意味がある。街中では現在でも四つ角が多い。
つまりすべての道を指し示すと考えていいわけでそのすべてを戻るということは・・・どこにも進めないということになるわけ。
そして重要なのはそのリズムと韻と軽いダジャレ。
かなりのわたし好み。
漢字五文字で送り仮名がないのもすばらしい。
しかもひらがなでも前述のように、その状況が伝わるというのだからスゴイ。
これは是非自分がいつでも持ち出せる手元に置いておきたい言葉である。
残念ながら今までは私の辞書にはのっていなかった。
もっと早く由来を知るべきだった。愚かだった。怠けていた。
今日は素直に反省の弁をのべて、「しどろもどろ」を無理に使おうとして「しどろもどろ」にならないようにスマートに用いたいものだ。
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