「ふてくされる(不貞腐れる)」 の由来
どこかの方言かと思っていましたが、その漢字をよくみると非常に奥が深そうなのが「ふてくされる」。
意味は不平・不満の気持ちがあって、なげやりな態度や反抗的な態度をすること。
私もそのような態度をとってしまうことがあるので注意したいものです。
ふと、新聞で見かけたら「ふて腐れる」と書いてありました。
正直、「ふてくされる」という平仮名表記だと思っていたので、この事実から「ふてくされる」が「ふて」と「腐れる」から形成されているという思いもよらなかった事実で一気に「ふて腐れる」への興味がわきました。
■「ふて腐れる」の由来
「腐れる」との表現は適切な気がします。
完全に臍を曲げ、使い物にならない感じは容易に想像できますよね。
では「ふて」はどこからきたのでしょうか。
「ふて」は動詞の「ふてる」からきているようです。
「ふてる」意味は、「すねる」「投げやりな行動に出る」「強情を張る」などで「ふてぶてしい」「ふて」と同じところからきています。
そして「ふてる」には「ふて腐れる」同様に「不貞」という漢字が浮かんできました。
不貞とは言わずもがな夫または妻が相互に相手に対し負っている貞操義務に違反する行為。
要は不倫とか密会とかそういった類のことを言います。
その限度についてはそれぞれの判断基準があると思いますのでここでは言及を避けますが・・・
状況はどうあれ、不貞がからんで腐る・・・確かに納得な感じです。
ところが、実は「不貞」は当て字なのだとか。
「不貞寝」「ふて勝手」「ふてもの」などから想像すれば「ふてもの」が「不敵なもの」であるから、「不敵」から来ているという可能性が高いようです。
「不適」で思い浮かぶのは「不敵な笑み」。
意味は、戦いや勝負などにむかって、相手をおそれることなく、
あたかも、自分が勝つことを予感しているというような笑みを浮かべること。
逆に試合で負けていても、あせる様子も、怖気づいている様子も無く、やられても、やられていると感じていない不屈な精神からくる笑みを浮かべること。
どうにも「ふて腐れる」に通じるものは感じませんね。
「ふて」に余計なイメージを与えない為に新聞も「ふて腐れる」と書いているのかもしれませんね。
kazuken - 2022年8月15日, 12:09 PM
ありがとうございます!