「旦那(だんな)」 の由来
結婚すると配偶者の呼び名には気を使いたい。
妻が・・・というのは当たり前?嫁が・・・と呼ぶの本来は誤りとか。
下の名前で呼びつけにするのも今の時代ではなんだか偉そう。
でも若いうちから家内とか呼ぶのもなんとなく照れくさい。
では男の方は?
会社の上司の前で、いつものように呼ばれた日には何ともバツが悪いのが男というもの。
主人は・・・というのがやはり定番だろうか。
おっと忘れていました、「夫」なんて呼び方もありますね。
亭主と言われていやがる男はいないかもしれません。
皆さんはどう呼ばれたいですか?
私だったら名前で「~さん」かなぁ。
結婚前の上流家庭のフィアンセみたいで気持ち悪いですか?
今日の由来はいちおう「旦那」なんですが、これは少し種類が違うですかね。
そう、イメージ的には専業主婦が集まって高級なランチのデザートを頬張りながら夫の悪口を言う感じですかね。
「うちの旦那ったらさぁ~。」
■「旦那(だんな)」の由来
旦那とは、現在では妻が夫を、昔は商家の奉公人が主人を、業界では商人や役者・芸人がひいきしてくれる客を呼ぶときに用いる敬称とのこと。
その由来はサンスクリット語で「与える」「贈る」という意味の「ダーナdana-pati」という言葉を略した漢字化からきています。
元々は仏教語で仏教風に訳すと「ほどこし」や「お布施」となります。
こうなってくると少し想像に優しくなりますよね。
旦那は寺院や僧侶に布施をする「施主」や「檀家」の意味として、主に僧侶が用いる言葉だったのです。
それが一般にも広がるうちに、「パトロン」のように生活の面倒を見る人の意味にも変化します。
奉公人が主人を、商人が客を呼んでいたものが、今では妻が夫を呼ぶときの敬称となったというわけ。
どうしてそうなったのかは分かりませんが、生活の面倒を見るという意味では納得できますよね。
つまり共働きの家庭では、妻は夫とか亭主と呼び、旦那の稼ぎで優雅にアフタヌーンティーをすするマダムは敬意を込めずに「うちの旦那ったらさぁ~。」ってなるわけ。
なんだか腑に落ちないけどそんなもんです。
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