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「草」 の由来
なんて鬱陶しいんだ! 先週やったばかりじゃないか。
なんでこの炎天下にこんなことをやらなくてはならない。
雨か…また伸びそうだ。
誰か…誰か…誰か…我が家の庭の草をなんとかしてくれ。
詩とも唱ともいえない、なんともただの愚痴のような一節。
庭付きの一戸建てというのは誰しも夢であるはずだが、その管理というものはやってみなければわからないものである。
いざ取り掛かると、いくつか種類があることに気付かされる。
す~っと長いもの、取りやすいもの、逆に這いつくばって取りづらいもの。
小さな花を咲かせているもの、虫がたくさんついているもの。
名前も知らないそれらと戯れていられるのはほんの一時間程度。
いや、一時間やれば十分。
いや、それくらいで終わるくらいの庭の広さが理想というほうが現実味がある。
草の由来
草とは、植物で地上に現れている部分が柔軟で、気質の部分が発達しないもののこと。
「く」は「木」が コ キ ク と母音変化することから「茎」のクと同様に木を表しており「さ」は接尾語「さ」である。
それはつまり、木が硬くて大きくて真っ直ぐなのに対して、草は柔軟かつ短いことから、区別するために付けられたと考える。(って書いておけば間違いはない。)
だいたい区分の大きなものの呼び名なんてこんなものですから。
実に曖昧かつ、広く、柔軟なのは当然。
だからそこに、「かさかさ」や「グサグサ」といった擬音からきたとか「毛」からの別れであるとか、「腐る」から(毎年枯れるということ)だとか、「クサフサ(茎多)」の約略であるとか、どれもそれほど主張しすぎず、有り得そうで根拠に欠けるような可能性を含む例をいくつか並べれば模範回答ですわね。
さて、一服したところで残りの草を抜き去りますか。
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