状態

「未曾有(みぞう)」 の由来

「人類史上未曾有の大事件」 そんなこと本当にあるんですかね。 私は未曾有を連発したり、軽々しく使う人をあまり好みません。 でも若干羨ましく感じたりします。 その意味が、「いまだかつてないこと。きわめて珍しいこと。」という、ピーターパンや一寸法師や最近ならアバターのような未知の体験的な神秘性を秘めていたり、また、漢字三文字で使うとちょいとだけ頭がよく見えるからかもしれません。 そんなことを言い出すからきっとこうなるんです。 「想定外」 だから私に未曾有という言葉は馴染みません。 東日本大震災やそれに伴う原発事故。 政府や電力会社が口にしたのは「想定外だから我々のせいではない。」 それならアメリカのハリウッド映画はどうなるのだろう。 人類の滅亡に大災害にエイリアンに遺伝子組み換えによるミュータント想定どころではないでしょう。 人間の想像以上の映像がそこにはあるではないですか。 人間は絶えず脳に... »

「心(こころ)」 の由来

心とは、人間の理性・感情・意志・知識などの働きの基になると考えられるもの。 気持ち・感情・精神など。 非常に理解しやすい表現ではないでしょうか。 他方では・・ 心(こころ)は非常に多義的・抽象的な概念である。 文脈に応じて多様な意味をもつ言葉であり、人間(や生き物)の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指す。 これもいい所をついている気がします。 今日は、今年一年の私自身の大きな研究テーマとなっている、「心 こころ」について。 人間の行動はすべて心によって決められていきます。 善行も悪行も「こころ」一つでどちらに転がるか分かりません。 最近の社会を見ていると悲しくなるときがあります。 ゴミを平気で捨てる人、自分の子供を平気で虐待する親、人殺しのニュースを殺し方まで教授してくれるテレビ、身障者でもないのに車椅子ステッカーを貼り一番近い駐車場に止める大型車、世の中ルールを守らない人ばかり... »

「おっちょこちょい」 の由来

人の力量とは生まれながらに決まっている気がします。 私の持論としては人はそれぞれ100は最初に持っていて、それをどう振り分けられるかが遺伝情報であるということです。 例えばおしゃべりの上手な人はそこに50パーセントが費やされ、残りの50に他の能力が振り分けられる。 だから記憶力が人より劣って見えて、忘れ物が多かったり、想像力が足りないから同じことを何度も話していたりといった具合です。 それが顕著に見られるのは知的障害者と呼ばれる子供たちです。 確かに彼らは世間一般的な社会適応能力は劣っていますが、その分純粋さと創造性、集中力が勝っているので、根気の要る作業や、道徳認識力、そしてよく見られる音楽や芸術の才能で一般人(常人)を魅了するのことでしょう。 また、目の見えない人、鼻の利かない人、目の見えない人もしかり、五感という人間の必要不可欠と思われる能力の欠如した皆さんはそれを補うかのように、第... »

「ほとぼり」 の由来

人の記憶とはたかが知れています。 大きく心を動かされても、ノートにメモしたり心で何度も繰り返したり、日々そのことを心がけ続けていないと忘れてしまうものです。 でも、だからこそ、生きていられるのかもしれません。 人生いいことばかりではありませんからね。 大きく傷ついたとしても、一度眠るとその傷の半分ほどは癒え更に数ヶ月を過ぎると大概のことは忘れてしまうものです。 だから経済もまわるのでしょう。 どんなに欲しい物があったとしてもそれを手に入れて最初の感動さえあれ、一年も経ちローンも終わった頃には次のものが欲しくなります。 それでも大きな過ちを犯したときには、たくさんの時間の経過が必要です。 その時間の長さがその罪の大きさとも言えることでしょう。 それをよく「ほとぼりが冷める」といいます。 私にもそろそろ冷めてきたほとぼりがあります。 冷め始めて思うのは、自分が思うほど世間の人は憶えていないって... »

絆の由来

「絆(きずな)」 の由来

私は正直言うとこの言葉が嫌い、というか苦手です。 なんとなく偽善ぽくて自分には馴染みません。 でも3.11震災以降、日本では事あるたびに「絆 きずな」と文字が躍ります。 絆とは、断つことの出来ないヒトとヒトとの結びつき。ほだしとのこと。 この断つことの出来ないって部分が何だか重い。 無理に繋がりを持とうとしているように見えなくも無い。 そんな「不自然な、シガラミ的な繋がり」が私に馴染まないのかもしれません。 そこでスルーするところだった「ほだし」を調べてみると、 人の心や行動の自由を縛るもの。自由をさまたげるもの。 馬の足をつなぎとめるための縄。 手かせや足かせ。   といった更なる締め付けの色が濃いのでした。 ■「絆」の由来 由来もそういった締め付けから来ていました。 絆は昔、犬や馬など動物を繋ぎとめておく綱のことをいいました。 古くは平安中期の辞書「和名抄」に、そういった意味... »

「キザ」 の由来

ちょっと古いドラマを、再発したDVDで見ていたらこれ以上にないほど気取った男性が出てきて、それを見ていた主役の女性が不愉快そうな顔してこういった。 「キザなやつ。」 なんだか懐かしい言葉が出てきたぞ。 でも改めて考えて見ると、翻訳の比較的得意な私でも、この「キザ」の意味をいまいち理解していないことに気付いた。 気取った人?似合いもしないのに飾りすぎた人? それとも・・聞いていて恥ずかしいようなことを言う人? キザな台詞とか言うし・・ 全然違っていました。 気取るはそうなんですが、服装・言動・態度が気取っていていやみで反感・不快感を与えること(さま)を言うのだそうです。 ■「キザ」の由来 これも知らなかったのですが、キザは漢字で気障と書くのだそう。 「心配(気に障る)」という意味で使われ、心配事があるさまを表していましたが気にかかるの意味の「気障り」(きざわり)に発展し、さらに現代のように服... »

「姦しい(かしましい)」 の由来

大いに耳障りである。やかましい。かしがましい。 これは「かしまいしい」の意味。他にもある。 騒然としている。馬鹿の寄り集まりで意味のない話に夢中。 実はこれらは建前語で、本音はというと・・・ 女の煩いことに腹を立てたけど真ともに言えない男が考えた造語だというのです。 由来は、女は一人でいれば静かだが、二人三人と集まっておしゃべりに夢中になると、まことにやかましい。 そこから女三人集まった「姦」という字がつくられ、「かしまし」と読むようになったのだそう。 なんとも単純明快な由来メモ。 ●使い方 「まだまだ話はつきないらしい。女三人寄ればかしましいだね。」 こんなことを書くと、女性から猛反発を食うかもしれません。 でも上記同様に、何も言い返せない男性の一人でありながら今日は冷静に分析いたします。 初対面の場合、男性はというとお互いに敬語、なんとなく職場の上司との距離感に似てませんか? あえて打... »

「うんともすんとも」 の由来

返事などが全くないこと。 打ち消し語を伴うことで「うんともすんとも言わない。」といった形で用いられます。 最近感じるのはメールですかね。 電話って返さないと失礼って気持ちが強いものですが、メールって後でもいいやとか、先に内容がわかることからそれはスルーとか、けっこう失礼なことが平気でできてしまいます。 怒らせてしまった相手、ずいぶん連絡を取っていない元同僚もしかしたら元交際相手、初動を間違えるとそれが永遠の別れになるかもしれません。 注意したいものですね。 それでも返信が、返答が、時には挨拶ですら返ってこないという事実はなかなか心を打ち抜いてきます。 あらぬ心配や、勝手な憶測を呼び込んでしまいます。 それでも私たちは誰かと一緒ならなお更その不安を打ち消したいからこう言ってみることでしょう。 「うんともすんともいわないよ。」 不思議なもので和むんです。なんででしょう。 きっとこの言葉の持つ不... »

「半農半X(はんのうはんエックス)」

今日は「この言葉が気になる」シリーズ! シリーズと書きながら一回で終了の予感・・・ たまたま読んでいた本に興味深い記事を見つけました。 そこにはスローライフとかエコとかなんとなく理解できる横文字のなか、一際存在感を発している言葉があったんです。 それが「半農半X」。 なんとなくヒーロー物のアクションアニメのタイトルのようでありながら、やる気をそがれるような「半」とう漢字に、ヒーローとは全く無縁のおそらくそれが農業をしめしているであろう「農」の文字。 最初からヒーローと決め付けているのは「X」のせいに間違いは無いだろう。 「半農半X」ってのはそれが何かものすごく気になったから調べてみた。 すると、半農半X研究所というものがあるらしく、その代表が塩見直紀さんという人であることが判明した。 田んぼでリラックスする塩見さんという写真を見つけた。 白いTシャツにジーパンというラフな格好で胡坐をかいて... »

「真面目(まじめ)」 の由来

自分ではそうは思わないのですが、私の評価は比較的「まじめな人」とされることが多い。 酒は少々、たばこはなし、女も少々、ギャンブルはなし。 特に浪費はしないし、夜も飲み歩くなんて年に数回。 確かにまじめなのかな・・なんて思います。 あの兄弟って言葉は苦手です。 同じ女性と・・・で兄弟とか・・汗 そういった遊びを共有するって概念はさすがに持てませんね。 女関係の遊びだけで旅行に行くなんてことも考えられない。 一日に数万円をパチンコですったら数ヶ月立ち直れないだろうし、ラーメンだけ食べに遠くまで行くとか絶対無理。 口を利いてもらうのにお金を払ったり、出世したくて接待したり、媚売ったりそういうのもない。 考えてみれば昔から暴走族なんてものにはまったく興味が無かったしツッパリ映画よりは洋画のSFやファンタジー、アドベンチャーをみていた。 けんかなんてものはしたことが無かったし、なぜするのかも疑問。 ... »

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