「富国生命保険相互会社」 の由来
道路の脇の立て看板てのは影響力が絶大ですね。
特に国道なんかはまっすぐで運転しやすく渋滞したりと、とにかく暇だから余所見をすることも多く、普段は絶対に気にかけない会社を心に留めたりするものです。
今日は「フコク生命」という看板が気になりました。
「フコク生命」は日本国内の保険会社としては、大手とは言いがたい存在ですが堅実な経営で長い歴史を持つ会社なのだそう。
申し訳ありませんが、初めて聞いた会社名だったのでそのカタカナ「フコク」が何を意味するのかに悩みながら運転を続けました。
もちろん「フコク」で思い出すのは「富国強兵」。
でもそれって戦時中の合言葉みたいなもの。
まさか生命保険の名前なんてことは・・・
「富国生命保険相互会社」の由来
そのまさかでありました。
富国生命保険相互会社(ふこくせいめいほけん)略称がフコク生命。
1923年(大正12年)創業といいますので100年近くの歴史ある会社。
元は根津嘉一郎さんが興した徴兵保険会社であったため、富国徴兵保険と称したのだそう。
根津嘉一郎さんとは政治家であり実業家、東武鉄道や南海鉄道など日本国内の多くの鉄道敷設や再建事業に関わり「鉄道王」との異名を持つことで有名なおかた。
戦後は生命保険会社となり社名も富国生命保険相互会社に変更。
そして現在に至るのだそう。
なるほど、「富国強兵」の叫ばれ始めた時代の会社と聞けばその名前に納得です。
「富国強兵」とは、国家の経済を発展させて軍事力の増強を促す政策のこと。
軍隊を持たない現在の憲法下では全く馴染まない言葉です。
でも「富国」と「強兵」を切り離せば半分づつの意味で十分通る名前。
ただ問題は現在の世相。
国のことを考えている国民がどれだけいるでしょう。
経済ばかりを追いかける国民性に世界からは疑問の声も上がっています。
「富のあふれる国」とはどういう国のことなのでしょう。
国道の渋滞で少しイライラしなから一人この国を想いました。
ひまわり - 2017年11月17日, 7:36 PM
私の勤める会社のことを気にとめて頂いてありがとうございます。
記事を見つけたとき嬉しかったです(^^)