「ナウシカ」 の由来
何度見てもいいものですね。
テレビの再放送のたびに録画し、何度も何度も見てしまいます。
強くて優しく心の透き通ったその女性は誰しも夢見る理想の女性像なのかもしれません。
その憧れから、彼女と同じ名前をわが子に・・・
そう思う親御さんも多いかもしれませんが、今のところ実際にその名前の子供は見たことがありません。
それでもどこか日本人に馴染みある気がするのは不思議ですよね。
カタカナ四文字で「ナ・ウ・シ・カ」なのに。
■「ナウシカ」の由来
世界の宮崎駿さんの出世作「風の谷のナウシカ」女性主人公ナウシカ。
腐海のほとり辺境の地にある風の谷の族長ジルの娘で、巨大風車のある居城に住む風使いの少女。
その名前については、漫画「風の谷のナウシカ」の第1巻の巻末、宮崎駿さんのあとがきにその由来が記されているそうです。
「ナウシカ」の名は、バーナード・エヴンスリン「ギリシャ神話小事典」で紹介されていた、ギリシャの叙事詩オデュッセイアに登場するバイアキアの王女の名前「ナウシカア」からとられたのだそう。
日本語でどう読むかってそれぞれですが、「ナウシカア」もしくは「ナウシカー」といった感じのよう。
確かに「ア」をとったのは日本人にとっては馴染みやすく正解ではないでしょうか。
実は私、ナウシカは昔から大好きでしたが漫画を読んだのは最近のこと。
理由は、なんだか難しそうだし億劫に思っていたからです。
しかし読んでみると、更なる深みというか底の深さを感じております。
できれば長くても全編をアニメで見てみたいとも思いますが、今ある二時間の「風の谷のナウシカ」もそれはそれでのまとまりとして捉えており否定もしていません。
また、震災を経た後の今考えると、この作品は宮崎監督からの物質社会に対する警告だったようにも思えます。
原発が爆発したとき、私は恐ろしい恐怖を感じました。
それは漫画の中の登場人物たちが腐海に飲み込まれるて逃げ惑う感覚に近いものだったに違いないと思います。
人々は住む場所を追われますが、最後には自然が大地が浄化してくれるはずその希望を糧に生きて行くと決意しながらも、いつまでも変わらない目の前の愚かな人間達の殺し合い。
いつの時代でも、どこの場所でも人間の愚かさは変わらないのでしょうか。
クライマックスもなんとなく腑に落ちません。
ハッピーエンドのようで先の物語を臭わせつつ、続編は出ないという現実。
それは我々自身が紡いでゆけというメッセージなのでしょうか?
ネット上でも様々な議論がなされているようです。
そういった今の時代のために作られた作品な気もします。
もっと深めたいものです。
もっと語り合いたいものです。
もっと想像したいものです。
我々の未来に照らし合わせながら。
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