「スタジャンとスカジャン」 の由来
名前の似ている二つのジャンパー。スタジャンとスカジャン。
違いはその由来を見れば一目瞭然なのですが、その前に共通ワード・ジャンパーが何者なのかということについて述べよう。
ジャンパーも入ってきた当初はオシャレアイテムであったはずだが、現在ではその地位は、若干ダサいアイテムという括りにある気がする。
ジャンパーとズボンが欲しいなどと服飾店で言ったならば、そこがファストファッションの店であったとしても、店員から蔑まれることは間違いない。
もちろんその客がおじちゃんおばちゃんなら諦めもつくというものだが、間違っても20代前後の皆さんは口にしない方がよさげ。
ジャケット+ジッパー→ジャンパー? ジャンプしながら着たくなる軽快さからジャンプerからジャンパー?となるとジャンパーって、JUMPER(ジャンプする人)ってこと?
こういった安易な考えからジャンパーは和製英語であるといった仮説を立てるのは大きな誤り。
なんとその由来はアラビア語から来ているというではないか。
アラビア語の 「jubbah」 という幅が広い上着がその元ネタなのだそう。
■「スタジャンとスカジャン」の由来からみる違い
さてジャンパーに納得したところで本題に入ろう。
スタジャンは多くの皆さんがご存知のようにスタジアムジャンパーの略。
スタジアム用の防寒具で、その場所はどこかというとアメリカは大リーグ。
つまり野球スタジアムで生まれたというわけだ。
特徴は寒さを凌ぐという理由からか、それともデザインからか袖が革でできており、胸や背中はウールのものが多いらしい。
一方、スカジャンの名前は地名からきている。その場所とは米軍基地のある横須賀。
日本発祥のスタジャン。刺繍されているものは和物柄のものが多い。
その理由はニーズにある。
来日した外人さん(軍人)用のお土産として生まれたのだ。
特徴としては、サテン生地を用いているものが多く購入者の希望に合わせた別注品もあるらしい。
外人ウケする龍、虎、鷹、富士山、芸者、五重塔、ガイコツなどが人気とか。
さてちまたではバブル期のファッションに流行の兆しありとの話。
そこで一躍スターダムにのし上がろうとしているのがスタジャンなのだという。
確かに最近、テレビの芸能人たちが多く着用しているのを目にする。
この40代から50代の皆さんには懐かしいアイテムが、10代20代には新鮮だからという分析。
また、スタジャンに代表されるバブル期ファッションは今見ると勢いもあり斬新にうつるのだとか。
これもアベノミクスの影響なのか。デフレという言葉を払拭するかのように反対のバブルを持ち出す。
実質経済が伴わずとも勢いをつけようという意図が・・・
まぁみんな好況は大歓迎。その気配をみんなでスタジャンを着て感じようではあ~りませんか。
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