「東京電気化学工業株式会社(TDK)」 の由来
よく見かける会社名でも実際にその会社がどのようにして我々の生活を豊かにしてくれているか意外に知らなかったりするもの。
■東京電気化学工業株式会社(TDK)の由来
TDKは今から78年前、世界で初めて「フェライト」という磁性材料の事業化を目指して会社が設立されました。
東京工業大学の加藤与五郎・武井武、両博士によって発明されたフェライト。
それを齋藤憲三さんが実用化を目指すために生まれたのがTDK。
発明者の二人が東京工業大学電気化学科に籍を置いていたことから、東京電気化学工業株式会社という名前が付けられました。
これっていわゆる今でこそ当たり前となった大学ベンチャー企業の走り。
名前こそすこしお堅いですが、当時としてはかなり柔軟な発想と考えて間違いないでしょう。
現在のTDKという社名については、この東京(Tokyo)電気(Denki)化学(Kagaku)という社名の頭文字を取ったもの。
さてそのフェライトが実際に我々の生活のどこに反映されているかというと
電子材料や電子部品の他、ビデオテープ、オーディオテープ、フロッピーディスクなど各種記録メディアと聞けばピンときますね。
更に磁気ネックレスといった健康機器を製造販売する大手メーカーにも供給されているとか。
ビデオ・フロッピーと聞くとTDKそのものもひと昔前の会社に感じますが、現在どの家庭にもある大事なお宝にも必要です。それはハードディスクドライブ(HDD)用のヘッド部品。
つまりパソコン、DVDに記録するにはTDKの商品が欠かせないというわけです。
TDKは、2008年にアルプス電気が同分野から撤退したため、HDDメーカー以外でHDD用ヘッドを製造する唯一のメーカーとなり、
市場でのシェアは30%を超えていると言われています。まさに我々の生活には欠かせない会社なのです。
社是は「創造によって文化、産業に貢献する」、社訓は「夢・勇気・信頼」
それが「TDK」。
まさにその通りの仕事で社会貢献をしている会社といえるのではないでしょうか。
東京電気化学工業株式会社、略して「TDK」。
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