言葉

「見栄(みえ)」の由来

「見栄(みえ)」 の由来

これが無い人って世の中にいるのでしょうか? 昔、見栄晴さんて芸能人がいましたが、あの人には見栄はなさそう……とか言って、人を見た目で判断してはいけませんよ! 「見栄(みえ)」の由来 「見えを切る」と「見えを張る」、一見同じに思える二つ。 どちらも「見える」という言葉が変化したものですが、「見得を切る」「見栄を張る」というように実は別の漢字を書きます。 実は意味も異なっていて、「見得を切る」の方は歌舞伎に由来するのだそう。 歌舞伎の「見得」とは”歌舞伎俳優の感情、または動作の高揚が頂点に達したとき、一瞬動きを止めて一定の姿勢をとる演”のことであり、ご存知のように、あの睨んだ目が決め手なわけです。 元々は「見得をする」とか「見得を決める」などと言っていたのが、際立つような動作をするという意味の「切る」と結びつくことで、「見得を切る」になったと言います。 その言葉が、江戸後期には一般人の間にも広... »

「詐欺(さぎ)」の由来

「詐欺(さぎ)」 の由来

詐欺(さぎ)とは、他人を騙したり欺いたりして金品を奪ったり、損害を与えたりする事。 電話一本で人を騙し、お金を送らせる。 なんて単純で効率のいい詐欺でしょう。 いや、さすがに全ての人が騙されるわけではないから、電話もたくさんするし効率がいいとは言い切れないか・・・ そもそも、そんなことで多額を振り込んでしまう人の気が知れない!なんて仰る方もいますが、それほど日本人はお金持ちであり、かつ人を信じ易いというか平和なのでしょう。 しかし、中にはこんな電話になるケースも…… 「お父さん!大変なんだ!車で事故起こしちゃって……お金が必要なんだ。」 「そうか…ケンジ、お前も大変だな。ところで俺もパチンコの借金の上、体は末期がんと糖尿、片足も無いのに車の運転をして殺傷事故、眼もよく見えないし仕方がないが。どうにも借金で首が回らない。2000万程なんとかならないか? 人を騙した金でもいい。何でもいいから送... »

「おののく(戦く/慄く)」 の由来

「おののく(戦く/慄く)」 の由来

おのののか、分厚い筋肉におののく 解説しよう。 グラビアアイドルであり、その芸名がダジャレのような”おのののかさん”が映画のPRイベントに登場。 ブッキングされたマッチョな男性に囲まれておののいた(震え上がった)という見出し。 もちろん、おのののかさんが本当におののいたわけも無く、目を引く三流見出しを記事の制作側が作り上げたというのが現実だろう。 それ以上掘り下げる理由もなく、「おののく」というネタを拾ったという事でこの話はこれ以上広げないでおく。 「おののく(戦く/慄く)」の由来 「おののく」は漢字で「戦く」と書くとは言われてみてはっとした。 確かに戦場では震えるだろうが、我々の持つ「戦」の漢字ではマッチしない気がします。 この「戦 セン」という漢字、やはりこれも中国から伝わってきたもの。 その時すでに「震える」という意味があったのだといいます。 昔の人がすでに日本に存在した、恐ろしさ・... »

「嫉妬(しっと)」 の由来

嫉妬(しっと、英語ではジェラシー)とは、自分にとって重要な人、ものが他者に奪われる不安、恐怖により引き起こされる感情のこと。 僻み(ひがみ)、妬み(ねたみ)、嫉み(そねみ)、やっかみ、ヤキモチ・・・ 同義語を見ましてもそれほどいいことではないのが分かります。 嫉妬かぁ・・・最近ないですね。 若いころはやっぱり好きな人とかいたから、その相手がだれかと一緒にいると考えただけで・・・みたいなこともありましたが最近はそんなこともないし、特に手に入らない高価なものというのも・・・ 家?特にいらない 車?走ればいい お金?余分には入らない 権力?逆に妬まれるのが面倒だから必要ない ・・・といった感じ。 それは私が無欲な人間だからなのか、それとも男だからなのか。 だって「嫉妬」という漢字をみてわかるようにやっぱり嫉妬は女性に多い? ■「嫉妬」の由来 「嫉妬 しっと」の由来はやはり漢字に関係があるらしい。... »

「チャラにする」 の由来

カタカナで表記される言葉って、若者言葉っぽくて、その歴史も比較的新しく感じる。 それはだいたいが英語をもじったものであることが多いためカタカナで表記され、若者受けがいいからなのであろう。 それを大学教授なんかが用いているのをみると、学生に影響されたのか?とか媚びているのか?などと詮索してみるが時にその言葉が古くから用いられてきた語であることに気付くと、相手が大学教授であることからも再確認もせずになるほど!と持ち上げたりする私の節操のなさには我がことながら驚かされる。 ■「チャラにする」の由来 物事をなかったことにすることを「チャラにする」という。 チャラとは、口から出まかせを言うこと、またでたらめのこと貸し借りをなしにすること、差し引きゼロ、帳消しにすること、話などをなかったことにすること、などををいう。 チャラとはつまりは、「いい加減なもの」と考えるとわかりやすい。 実はその歴史は古く、... »

「置いてきぼり」 の由来

夏の夜はやはり怪談話。 そちらに疎い私は自らもゾッとした由来ストーリーをお送りすることにする。 置いてけ堀 置いてけ堀 置いてけ堀 置いてけ堀 ダジャレではない。 これが置いてきぼりの由来なのだという。 「置いてけ堀」が転じて「置いてけぼり」が誕生したのだ。 江戸本所七不思議(江戸時代ころから伝承される奇談・怪談)のひとつ、「置いてけ堀」。 江戸、つまり現在の東京も昔は水路が多く魚がよく釣れたのだそう。 夕暮れとなり、堀で釣った魚を持ち帰ろうとする釣り人たち。 堀に背を向けると堀から何かが聞こえてくる。 「置いてけ 置いてけ」 魚を放すまで堀の中から「置いてけ 置いてけ」とやむことがない。 恐怖に駆られて逃げ帰る人々。 家に着いて恐る恐る魚籠を覗くと・・・あれほどたくさんの魚が一匹も入っていない。 河童、おいはぎ、たぬき、すっぽんなどなど様々な説が存在するがとの真偽は不明。 その堀が「錦糸... »

「憂さを晴らす」 の由来

ストレスがたまって落ち込む。 誰しもそんな状況は経験があることでしょう。 そのストレスを解消するということを「憂さを晴らす」と言います。 しかしその手段といったら、酒を飲んだり大食いしたり、周囲に当たり散らしたりとあまりよい印象はありませんよね。 私自身も、自分が憂さ晴らしをしていると気付いた時にはそのことに更にストレスを感じることがあります。 周りに迷惑をかけるような憂さ晴らしは、やはり慎むべきでしょう。 ■「憂さ」とは 気持ちが晴れないことや、思うに任せないつらい気持ちのことを「憂さ」と言います。 それを晴らすから「憂さを晴らし」であり意味は「気晴らし」に近いものです。 「憂さ」があまり聞きなれないのは、活用前の「憂い」ですら「物憂い」(物憂い ものうい 意味 なんとなく心が晴れない。だるくて億劫だ。憂鬱だ。) 意外にほとんど見当たらないという現代語の都合からでしょうか。 「憂さ」も単... »

「法螺(ほら)」 の由来

ホラ吹きの「ほら」は、漢字で「法螺」と書く。 意味は大げさに言うことや、でたらめを言うこと。 人に法螺吹きと言われて嬉しい人はそれほどいないだろう。 この「ホラ」は法螺貝に細工をした吹奏楽器からその由来はきている。 山伏が山中での連絡や獣除けに用いていた 「法螺貝」。 後の世では軍陣がその行動の合図に用いるようになったのだがその見た目以上に大きな音が出るのだという。 確かに戦を想像すれば数万の軍勢の陣頭指揮だから余程の音量が必要だろう。 そのことから、予想外に大儲けをすることを「ほら」と言うようになり、さらに大袈裟なことを言うことを「法螺を吹く」と言うようになった。 また、重要な法具としての役割も持ちよく法会に用いられていたことから仏の説法の盛んな様子なども、法螺吹きに喩えられるのだという。 こう見てみると「法螺吹き」も悪くない。 ■「法螺(ほら)」の由来 私の尊敬する経営者に孫正義という... »

「ぼろ儲け」 の由来

元手や労力の割に多大の利益を得る。 ぼろ儲けやな。 露天商なんてもともとそんなものだろうけど、一人500円以上払う客が列をなす。 お目当ては妖怪ウォッチのメダル。 タイミングよく夏休みと同時に新商品がぞくぞくと発表されるがなかなか手に入らないらしい。 5000円もするDSゲームは予約ですでに100万本超え。 AKBも真っ青なその人気。 一つ定価100円台のメダルが、そのレア度の高いものでは百倍を超える。 しかもメダルだけではなんの意味もない。専用の時計が必要なのだ。 売っているところに居合わせるなんてよっぽど幸運なこと。 発売日には開店前から長蛇の列。 ただそのメダルがUFOキャッチャー等のゲームセンターの景品になっているのには違和感。 ゲーセン、ガチャで入荷したもの本当に客に提供してる?? みんなみんなぼろ儲けやな。 ■「ぼろ儲け」の由来 「儲け」はもちろん「もうける」からとは説明の必要... »

「質の悪い(たちがわるい)」 の由来

「たちが悪い」の「たち」を「質」と書くのはご存じだろうか? もちろん私は・・・知らなかった。 考えたこともなかったことだが、想像もしなかった答えに正直驚き。 物事の性質がよくないことを表す表現、それがたちが悪い。 まぁ通常使われるのは性格が悪いことが多いですかね。 陰口でも言わたくはないきつい一言! そう考えると「質」と書くのは妥当な気もするが、どうにも・・・読めない! 「たち」は元々から日本にあったいわゆる「やまと言葉」なのだそう。 「人や物の性質、傾向」の意味を表している。 後に中国から意味の似ている「質」の漢字が入ってきたというのがその流れ。 なんかこの展開今までになくて新しいね。 「質」に「たち」の訓読みがないのはそういったことからと考えられる。 では「たち」そのものがどこから来たかというと「立ち」とか「いで立ち」などと考えるのが妥当なように見えるが確証はないらしい。 でもそれ以外... »

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