Archives 2012年10月29日 – 由来メモ

「しつこい」 の由来

「ひつこい?聞いたことないな~。」 大学の友人の聞き慣れない単語にそんなやりとりがありました。 じつはこの「ひつこい」とは「しつこい」のことで、関西地方や中国地方、九州でも「ひつこい」が訛りとして存在するのだそうです。 私の住む関東では大部分の人が「しつこい」というので「ひつこい」など聞いたことがありませんでした。 でもよくよく考えて見ると、毎度登場する江戸っ子の祖母は「ひ」が言えない。 だから「潮干狩り」などは、「しおしがり」と発音する。 「ひざし」は「しざし」、「ひょうきん」は「しょうきん」・・・いやそんなにひどくはないが、確かに関東の人は「ひ」が言いにくいという現状があるのかもしれないのでこの事例になんとなく納得させられる。 それから「しつこい」が出てくるたびに、私は友人を振り返り「ひつこい」といったものだが、ついには5度目ほどで友人のほうから「しつこい!」と怒られてしまった。 私に... »

「鯉口シャツ」 の由来

若干の憧れもありつつ、着用が困難なアイテムがあります。 それは「鯉口シャツ」というもの。 その名前を知らなかったので、あの異様なシャツはなんなのか?と、近所のお祭りなどに出かけると不思議でした。 たまたま浅草に出かけたときに確認すると、「鯉口シャツ」と書いてありました。 鯉口シャツ(こいくちシャツ)は、和装用の下着の一種であります。 前をボタンで留める襟なし七分袖のシャツがそれです。 主に手ぬぐい地などの綿素材で作られており、汗を吸い、乾きも早いのだそう。 そういった着心地のよさからもやはり下着であり、お祭りで重宝されるのでしょう。 地方によっては肉襦袢(にくじゅばん)と呼ぶ所もあるそうです。 あの派手さから想像はしてましたが、もともと鯉口シャツの柄は刺青を真似たものだそうで、江戸小紋、籠目、龍が描かれた物など多いようです。 ただ最近ではアロハシャツ風の模様も見られるとのこと。 その派手さ... »