Archives 2012年10月10日 – 由来メモ

「iPS細胞」 の由来

とあるスポーツサークルに通っていたときのお話。 そこには田舎ながらそれなりのエリートが集まってきていました。 大卒は当たり前で、税理士に起業家に弁護士の卵、中小企業の社長の息子もいました。 ある夏の日、アメリカ帰りの新人が入ってきたのですが、爽やかで白い歯で人当たりもよいこの方は確か研究者みたいなことを言っていました。 言っていたというのは、実は三回ほど参加した後に「仕事の関係」で転勤が決まり嵐のように去っていったのです。 よほどの売れっ子らしく、土地土地でどこにでも馴染み存在感を残して後腐れなく去っていく。 なんて好青年なんだろうと年下ながらに尊敬の眼差しで見送ったのでした。 爽やか好青年は確かにこういったのです。 「ぼくはiPS細胞ってのをやっているんです。そう、今流行のあれです。」 ■iPS細胞とは もちろん聞いたことはあったし、細胞って言葉だけはさすがに理解するのは易しいから最近な... »

「牛耳る(ぎゅうじる)」 の由来

組織を自分の思い通りに動かすことを牛耳ると言います。 言葉を使うことはありますが、漢字が「牛耳る」だとは夢にも思いませんでした。 その由来はというと、古代中国に遡ります。 諸侯が同盟を結ぶとき、その中心人物である盟主が牛の耳を割くのです。 何に使うのか・・・ 同盟関係を結ぶ各々はその血を吸います。 そうして組織への忠誠を誓うのです。 盟主は、牛の耳をとることによって、改めて組織の中心人物になること周りに顕示するのです。 このことから組織の盟主となることを「牛耳を執る(とる)」と言うようになり、転じて組織を思い通りに動かすことを「牛耳る」と言うようになったのだそう。 「血」というものは誓いの時に東洋西洋問わず使われていたようですね。 日本でも血判状というものがありました。 誓いの文章に署名し、その誓いの強固さの表れとして指を切り自らの血液で捺印するのです。 血縁関係という言葉がありますが、骨... »