言葉

「病み付き」 の由来

精神の病んだ人が世の中に増えている。 私は比較的そのような状況を受け入れている。 自らもいつそこへいつ陥るかわからない闇を持っているのも知っている。 心の病は紙一重であるからだ。 この病に関しては人によってかかり易さの度合いがある気がする。 一番は心配しすぎたり、ネガティブ志向が強いこと。 それと残念ながら、やさしさの量にも比例している。それと真面目さもある。 周りを思いやったり、人に譲ったり、自らの願望を前に出さない人は要注意。 こういった傾向の人は己自身の中に溜め込んで行ってしまう。 破裂する前にガス抜きできない状況が一番危険な状態。 周りによき理解者が一人でもいれば少しは違うが自分自身を追い込んでゆくのは非常に危険だ。 また不思議なことに、耐えて耐えて緩んだ時期に一番多いという特徴も持つらしい。 寒さから解放され開放的な3月から増えてくるという事実がそれを示している。 その時期に別れ... »

「十日(とおか) 二十日(はつか) 三十日(みそか)」 の由来

「はつか(20日)はジャスコ」 これはジャスコがイオンだったころの宣伝文句です。 大手スーパーのジャスコはなぜ二十日に客を呼び込もうと考えたのか? これは私の憶測だが、音の響きがよかったからではないだろうか。 ではなぜ、10・20・30の区切りのいい日を「とおか はつか みそか」というのかというと、実は現在のような「いち、に、さん…」という数え方の方が後付、つまり外国から伝わってきたものなのだそう。 元々の数の数え方は和語と呼ばれ、外国の影響が無い時代の古い日本語のことを言います。 その「ひふみよ・・・」で数えて行くと、10は「とお」となり、20は、「とお」が「ふたつ」であることから、「ふたつ・とお」がつまって「ふつ」となり、発音は「はつ→はた」となるのだそう。 「か」の方は、「日(ひ)」を表す言葉で、これもやはり和語。 太陽や日光を指さない「日」の意味となります。20歳を「はたち」と呼ぶ... »

「されど」 の由来

文章を書きながら、友人としゃべりながら思うことがあります。 しかし、だけど、けど、でも・・・ 相手の意見に反論したり、先で述べたことを否定的に述べる前置きにしたり必要なこともあるはずですが、特に相手の意見を尊重できない場合は使用を慎むべきでしょう。 このような逆説的な話し方は男性に多いらしいというのを先日何かの本で知りました。 私自身は比較的よくしゃべり、どちらかといえば世間話は女性とのほうが得意なのでそういった傾向は少ないと思っていたのですが、いざ自分の書いた文章を見返すと書くのが下手なせいもあってか、頻発しているのがよくわかります。 でも、あ、また書いてしまいましたね。 でもでも、文章を更によく理解していただけるような工夫であることもご理解いただきたい。 そうだよねとか。そうそうと相槌をうったり、ねぇ~とかわかるわかるとか、同調の言葉を探すのが難儀なことでも自分がいかにそれらを用いてい... »

「反旗を翻す(はんきをひるがえす)」 の由来

旗を反対にするから反旗を翻すだと思っていました。 「反旗」の「反」は元々は「叛旗」と書いたのだそうです。 「叛」はそむく、逆らう、という意味。 叛く旗で、逆らって戦争するときの旗ということになります。 したがって叛旗を翻す、とは逆らって軍隊を率いて旗を翻し軍事行動を起こしたり、戦争により元の主人などを倒そうとすることとなるわけ。 「今まで命令に従っていたものが、ある時いきなり公然と命令をきかなくなる。」 歴史的代表例はやはり、明智光秀でしょう。 織田信長の暴虐に耐えきれなくなって本能寺の変を起こしたのは歴史に疎い方でも知るところ。 信長がどのような人物であったのか、それは我々は想像の域でしか知りえません。 私の個人的見解では、大変魅力的な人物に思えます。 新しいものが好き、行動力がある、賢い、周りから怖れ崇められる異端児。 男が同性としてみる限り、これ以上の憧れもなく思えます。 しかし、そ... »

「大わらわ」 の由来

言葉だけ聞くと何だか楽しそう。 だけど、当人としては楽しむ余裕なんてないし逆に猫の手も借りたいくらいでしょう。 ■「大わらわ」の由来 夢中になって暴れまわる様子などを意味する表現で古典作品などによくみられます。 そこから現在は、事にのぞんで一生懸命に活動するさまや夢中になって物事に対処するさまをいうようです。 確かに口語で使う機会は減っているのは間違いありません。 漢字で書くとその由来についてのヒントが得られます。 「大童」、要するに大きな子供と考えると分かりやすいことでしょう。 「童」とは元服前の子どものことを言いました。 昔の子供はそのほとんどがおかっぱ頭だったと言います。 元服し大人になると結ってきっちりとした髪型となるわけですが忙しく働きまわるうちに髪がざんばらになって大きな子どものように見えたというわけ。 そこから大きな子供のようだということで、 「大童」という言葉が生まれたので... »

「ネオナチ(ネオナチズム)Neo-Nazism」 の由来

ロシアのウクライナ侵攻に安倍政権の右傾化、浦和レッズは意味深な横断幕を掲げるし、都内の図書館ではアンネの日記が破られるという事件が連続して起きている。 世界中では絶えず人種を発端とした差別や争いが絶えない。 ロシアに対してオバマ大統領は経済制裁措置をとったがアメリカ国内では賛否両論、意見が分かれているという。 そこにはネオナチの存在が大きいとはラジオの解説員のお話。 安倍総理の靖国参拝も世界ではナチスドイツのそれになぞられることがある。 ヒットラーの独裁を肯定するつもりはないが 「歴史とは勝者が築いてゆくものであり、それが決して正しいとは限らない。」 とは私が師と仰ぐ人のお言葉。 何が正しくて何が誤りなのか、わからない時代に突入してきたが一つ間違いないことは世界の誰かは、どこの国かはわからないが戦争を巻き起こすことで硬直した経済を動かしたいと考えている人がいるということだ。 ■「ネオナチ(... »

「一入(ひとしお)」 の由来

喜びも、感激も、感慨も・・・ひとしお。 口語としてはよく用いますが、文語としては用いたことがありませんでした。 「喜びも一塩!」 一塩・・・魚や野菜に軽く塩を振ること。 味が増すってこと?甘いスイカに塩をかけるあの感じ? ■「一入(ひとしお)」の由来 「ひとしお」とは、ほかの場合より程度が一段と増すこと。 副詞的に用いることが多いそうで、同義語として「いっそう」や「ひときわ」がある。 ではなぜそこで塩味を足すのかというと… ここで私は大きな間違いに気づくのだった。 「ひとしおとは『一入』と書くというのだ。」 どう読もうとしても読めない。こういった場合は覚えるしかない。 何かいい覚え方でもないものか・・・それには由来が持ってこい。 「一入」は染物からその由来が来ていて、字のごとく「一回浸すこと」と覚えるとわかりやすいらしい。 「しお」は染め物を染料につける回数のこと。 「ひとしお」なら一回、... »

「ご無沙汰」 の由来

「ご無沙汰しております・・・」 法事でよく聞くフレーズ。 めったに会えない、しばらく連絡してなかった・・・様々な理由。 本来は遠方の親せき関係だからなかなか会えないという理由なのだろうけど最近は近場の親戚でも冠婚葬祭程度しか顔を合わせない希薄さがあるからついつい、流れで当たり前のように口に出てしまう。 先日も言ってしまってから気付いたのが相手の方が隣の市にお住まいであったということ。 確かに10年以上会ってないのだからご無沙汰なわけだが 会おうと思えばいつでも会えるという距離感。 んん・・・微妙。 ただ、この言葉の不思議はそれだけではない。 「ご無沙汰」と短く使ってみると、セッ○スレス夫婦の異様に多い日本の夜の生活を象徴しているようになること。 もちろん若年世代は使わないから、中高年の隠語みたいな役割だけど。 最近よく週刊誌の見出しで60代からの営み~みたいな特集をみかける。 そこにどんな... »

「たかが」 の由来

どうにも悔しい時についつい口にしてしまいます。 「たかが~だろ。」 もちろん本当にそれほどのことではないと考えている場合もありますが、実は悔しさ余って・・・そんなこと皆さんにも経験ありますよね。 そんな討論に見事に合致した発言を思い出しました。 それは坂本龍一さんの「たかが電気」発言です。 脱原発の坂本さんのこの発言は大いに物議を醸しました。 もちろん脱原発派の私はリスペクトしますが、世間の反応はいろいろ。 そこには「エネルギーを制する者は日本を、世界を制する」という考え方が付きまとっているようです。 東京電力は神様なのか?私は実際の様々なやり取りからそのように感じずにはいられません。 検査やら図面やらとやってくる社員は、その場でいいことを言いながらもお互いにろくな申し送りをせずに来るたび来るたび同じ説明をさせられます。その対応は中小企業以下。 現場は下請けのため融通が利かず、何事も上の顔... »

「骨頂/骨張(こっちょう)」 の由来

愚の骨頂 とは、この上なく愚かなこと。最も馬鹿げたこと。 では骨頂はというと、程度がもっともはなはだしいことや、この上ないさまのことを言うのだそうだ。 最近ではその多くが、悪くいう場合に用いられるらしい。 良い意味で用いられる少ない例が真骨頂。 意味は、そのものの本来の姿。(普段なかなか気づかないものだが、それが出現した時との注は必要かも ) 真骨頂と言われると、それだけで意味を成すのかと思っていたのだが「真」だけで本当のといった意味を表すことは間違いなく、「骨」と「頂」という漢字がなぜ程度を表すような意味を持つのかは非常に気になる。 ■「骨頂/骨張(こっちょう)」の由来 「骨頂」はあて字だといい、本来は「骨張」と書きます。 この事実だけでなんとなく理解しがたい「骨頂」。 それはやはり「頂」がてっぺんや先っぽを表すという常識からです。 「骨張」で、その意味は「意地を張る」。 これは理解でき... »

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