やばいの由来

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「やばい」 の由来

これほど意味の多い言葉もそうはないことでしょう。
そのすべてを皆さん網羅して用いてますか?

「やばい」の由来

その歴史は数百年前からと言われていますが、それが絶対ということもないようです。
「やばい」は時代時代でその意味を変えて存在していたようで、その都度その瞬間が誕生の瞬間と捉えるなら記念日がいくつも存在する言葉。

では古い順にみていきましょう。

遡れば江戸時代。
犯罪者を収容する施設、牢屋を厄場(ヤクバ)と呼んでいたのだそう。
我々のよく知る田舎の「役場」とは大違いですね。

ヤクバ、つまり牢獄へ入れられるほど危ない橋を渡るといったような意味からヤクバ、ヤクバ、と言っているうちに、ヤバに転じ、さらに末尾に「い」を付けて危険を表すような形容詞となったというのがその由来。

そこから盗人や香具師の隠語となっていったと思われる「やばい」。
その意味も、「具合の悪いさま」や「不都合」を表すようになっていきます。
戦前戦後には、看守を「やば」と呼んだからとか、「夜這い」が転じて「やばい」といった説もあるようですが、やはりそれ以前から存在していたという説が有力。
ただ、「彌危ない(いやあぶない)」や「あやぶい」といった新たな意味を追加した歴史事例としては取り上げておきたいと思います。

次の時代60年代の不良言葉の中に「危ない」と言う意味で「あやぶい」と言う流行語があったあったようで、それから「あ」が省略され、次第に「やばい」と言う言葉になったと言う説もあります。

危険

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70年代の「不都合・危険」と言う意味を経緯して1980年代になると若者言葉として定着していくこととなります。
意味も、「格好悪い」が追加されたというのは、それまでのイメージよりは和らいだ気がしますね。
これはセンスが悪くてみんなに馬鹿にされる格好悪さであり、正に若者ならではの感性でありましょう。

更に90年代から「凄い」の意味が派生したあたりが一番現代の意味に近づいた瞬間かと思われます。
肯定・否定問わず「やばい」が用いられるようになったというのは大きな転換点ですね。

いや、その意味を「常識的な尺度を超えるぐらいに格好いい」を考えると、数十年で正反対の意味に変換したのは、若者ならではの柔軟かつ繊細さの表れという一言に尽きるでしょう。

では、どのくらいの現代人が「やばい」を用いているかと言うと
20代で83%、30代だと56%、40代では減って33%…

とは私の勝手な憶測です。

ですが、この歴史を客観的にみていくと、その裾野が広がることが予想され2030年頃には50代の約半数が日常用語として用いることでしょう。

この傾向は意味の多様な日本語の単純化という大きな意味を持つものと考えられます。
つまり、日本語がどんどん英語に近づいてゆくということではないかと。
それは深読みすぎますかね。



著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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