けんちん汁の由来

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「けんちん汁」 の由来

イベントの運営委員として呼び出されました。
午前でほぼ仕事のほうは終わったので、そろそろ帰ろうかと準備していたら「何にもないけどよかったらご飯食べていって。」と年配の女性から声をかけていただいたのでお言葉に甘えて昼食をご馳走になった。

昆布のおにぎりにイカの煮付け、漬物に旬の梨。
贅沢は言えないけど何か足りないな・・
周りを見渡すと、それらの食材をのせたテーブルから少し離れたところに汁物を見つけた。
大きな鍋から取り分ける必要があるが、そこは「おまけ」の身。
遠慮して適当に座れる場所を見つけて腰を下ろした。

おにぎりを半分ほど頬張った所で、先ほどの女性から「若いんだからもっと食べなよ。ほら汁も飲んでいって。肉はないからけんちんだけどね。豚汁はうちで食べてね(笑)」
ありがたやありがたや。
実は私はだいの汁好き。その上温かい。
今度は遠慮なくいただきおかわりもしたのでした。
美味しくいただきながら、特に会話する相手もいなかったから豚汁とけんちん汁の違いって何かなって頭の中でググッていた。

■けんちん汁って?

私は料理を何もしない(できない)のでおそらく家族がいなくなったら毎日口の中に口内炎の薬を塗ることだろう。
家に帰って豚汁とけんちん汁の違いを聞いたらやっぱり呆れられた。
「そんなのしょうゆと味噌の違いに決まっているでしょ。」
あぁそうか。そういうことなのか。でも食材は同じなのだろうか?

調べてみたら、

『豚汁』 →味噌味、肉入り、煮込む
『けんちん汁』 →しょうゆ味、野菜のみ、炒める

とのことでしたが、豚汁にはジャガイモ、けんちん汁にはさといもしかだめだとか、けんちん汁には豆腐を入れるものだなど、それぞれの家庭それぞれの地域で自分たちの嗜好に合わせて作られているようです。
豚汁は分かりやすいですが、では「けんちん」てなんでしょう。
食材でもなさそうだし・・

けんちん汁の由来

けんちん汁の由来は、750年前、北条時頼によって創建された鎌倉の建長寺(けんちょうじ)の開山「蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)」が、崩れてしまった豆腐を野菜と煮込み汁を作ったところからきているそうです。
「建長寺汁」が「建長汁」と呼ばれるようになり、更に「けんちん汁」になったといわれているみたい。

ただこの説も信憑性に乏しいようで、もう一つ中国説があります。
中国の普茶料理(ふちゃりょうり)が日本化したものであり、「巻繊汁」と書くという説です。
普茶料理とは、江戸時代初期に中国からもたらされた精進料理のこと。
葛と植物油を多く使った濃厚な味、一つの卓を四人で囲む形式が特徴。
代表的な普茶料理に精進うなぎ、胡麻豆腐など。
漢字を見て分かるように。「巻繊」は繊切りにした材料を巻いたものの事でゴボウ、豆腐、大根などを湯葉や薄焼き卵で巻いて、調理したものを意味するそうです。
この材料を見るとこちらの説の方が有力かもしれませんね。



著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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