「トタン」 の由来

小屋や車庫の補強や補修に便利なのがトタン板。
ただその見た目はやはりお粗末なもので、格調高い建物には不似合い。
色が剥げて錆びてくると更に見れたものでなくなり、一気に河川敷の住いのように見えてきます。
なぜあのように波打っているのかも疑問ですが、あくまで私の憶測の限りで推理してみると、持ち運びが便利であるとか使用勝手がいいとか、暖かみがあるように見えるとか、そんなところではないでしょうか。
ただ、トタンも色々なのでまたバケツ、じょうろ、ちりとりといった日用品の材料にも用いられるのだそう。

そうそう、トタンのちりとり。
実家の庭掃きで用いてきたのですが、なんとも頑丈でもちがいい。
補強補強でかれこれ15年。劣化もしないでほんと優れもの。
自らの棺に入れたい一品です。変な例えですが・・・

■「トタン」の由来

トタンとは、亜鉛めっき鋼板のうち主に建築資材として使われているものを指すのだそう。
他に亜鉛鉄板、亜鉛鍍鉄板(あえんとてっぱん)といった呼び名もあるそうです。
波板の大きさはさまざまなそうですが、標準幅が914ミリメートル、標準長さが1829ミリメートルのものが定番で通称サブロク板(3フィート×6フィートだから)と呼ばれ、日本では普通の大きさとなっています。
なるほどその呼び名、工事現場で何度か耳にしたことがあります。

その名前の由来についてはポルトガル語から。
亜鉛と銅の合金を意味する「Tutanaga」(白い金属の一種という意味の”totan”からとの説も)からきているとされています。

トタンの正式名称は「亜鉛メッキ薄板」。確かに呼びづらい。
「トタントタントタントタントタントタントタン」言い易い!
なんとなく簡単にはれて、パタンパタンと決まっていくところから擬音なのかと思っていたのですが少し残念です。

「亜鉛メッキ薄板亜鉛メッキ薄板亜鉛メッキ薄板亜鉛メッキ薄板亜鉛メッキ薄板」

やっぱりトタンだな。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

1コメント

  1. 通りすがり - 2017年9月25日, 4:27 PM Reply

    サブロク板は建築現場では1820×910の六尺×三尺が一般的と思われますが…

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