「面目(めんぼく)」の由来

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「面目(めんぼく)」の由来

”面目丸つぶれだよ。”

SNSって誤解が起こりやすい。
詳しく書いても、内容をどんなに説明しても相手によっては別な受け取り方をしたり、それがきっかけでお互い揚げ足を取りあい、更に話がこじれたり。
会話が残ることもよく考えて書き込みたいものである。

あるグループ同士で共通の課題が出されたケース。
私も一方の人間で参加しており、情報を共有するためにグループ同士の掲示板を立ち上げ、そこで情報のやりとりを行った。。
それほど力を入れていなかったので、興味ある項目だけ読んだり、長いと要点だけ拾ったり…

それが半月ほど過ぎたある日、その掲示板を覗くと、誰も入れないほど荒れていた。
一方のリーダーが吊し上げられて、もう一方の数人がそこに噛みつく。
周りが全く入り込めない最悪の状況。
私はリーダー側の人間だったが、お互いに非がある事を見極めて仲裁に入った。
お互いに考えさせることで冷静を促し、数日でなんとか鎮火。
何とか数日で上手く歯車にのせることに成功。
よくもまぁ上手くいったものだ。

最終的な結論は、大切な事ほどインターネット上ではなくお互いに顔を突き合わせて話すこと。
お互いの付き合いが浅いならなお更。

さて、そんないい経験をさせてもらったわけだが、そのグループは私が引いた途端また荒れだした。

”面目丸つぶれだよ。”

それほど私に得もないので再調整せずに、そこからは立ち去ることにした。

「面目(めんぼく)」の由来

「面目丸つぶれ」とは、体面・名誉がひどく傷ついて、他人に顔向けできなくなること。
「面目ない(めんぼくない)」だと、恥ずかしくて顔向けできないこと。

では、面目を「めんもく」と読むと…どうやら別の意味になるらしい。
実は面目には2通りの読み方「めんもく」と「めんぼく」があるということに我々は気付く。

「めんもく」と読む場合、これは仏教用語である。
本来の面目とは、人間の生活活動や意識活動以前の生かされてあるいのち(存在)の有り様・姿をいう。
つまりは、本来的な真の姿ということだろうか。
従って、面目は、あり方、有り様、姿の意味になるわけ。

これが、「めんぼく」と読むようになると、人に合せる顔とか、世間に対する名誉といった意味に変わるから不思議。

でも皆さん「面目丸つぶれ」を「めんもく」と読みますか?「めんぼく」と読みますか?
どちらが正しいということはないですが、由来を知ったら気になっちゃいますよね。

でもその違いって…もしかしたら顔全体を見るか、目だけを見るかってことなのかな?
この意味、実は深いですよ。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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