「コイ(鯉)」の由来

Photo By 望月

「コイ(鯉)」 の由来

最近”コイ”にはまっています。
ごめんなさい。恋愛の方ではありません。
魚の鯉です。

小さい頃、父親とよく釣りに行っていました。
フナにバスにヤマベにナマズ、様々なものを釣り上げたものですが、どうにも一つだけ釣り上げられなかったもの、それが鯉。
大きく勇壮に泳ぐその姿は憧れでした。

時は流れて大人になった今。
久しぶりに釣具屋へ行くと、その仕掛けやエサの進化には驚かされます。
早速買い込んで沼へ。すると釣れるは釣れるは。

憧れだった鯉も、今のグルテン(人工的な練餌)だと入れ食い状態。
鯉だけでなくヘラブナやら型の大き目のフナやら。
楽しくて仕様がありません。

鯉はウキがスっ~と水の中に引き込まれます。
一口で一気に飲み込むのです。
その動きはゆっくりなのにかかった時の引きの強さのギャップがやめられません。
明日も鯉釣りへ。
しばらくは飽きなそう。

「コイ(鯉)」の由来

コイは、コイ目コイ科に分類される魚で、流れが緩やかな川や池などに生息する淡水魚。
フナに似ていますがその違いはお顔。
コイには必ず二対のひげがあります。

「コイ」の語源には諸説がるそうですが、「コイ=恋」というロマンチックな説を一つ。

その昔、天皇がある美女を見初めて求婚したのだそうな。
彼女は恥らって身を隠してしまったため、天皇は池にコイを放して彼女の関心を引こうとしたという。
それ見にきた彼女とやっと話ができ、情が通じ・・・
そんな話からこの魚を「コヒ」と呼ぶようになったというお話。

ちなみに漢字の「鯉」のつくりを見ると、「里」には「ウロコ」や「筋」の意味があるのだとか。
なんだかゴツゴツしていて気持ちが悪いですもんね。
ロマンチックを提唱しといてこの仕打ち・・・

さて最後に日本人にとっては意外な話で更なる仕打ち。
コイは体が大きくて見栄えがするため、「コイが棲めるほどきれいな水域」という考え方が一般的ですよね。
そのため様々な場所で放流されています。

しかし、鯉は雑食で水質の悪い場所でも生息が可能。
しかも50cmを超えた辺りから天敵もいなくなるのでやりたい放題。
つまり質の悪い魚だったのであります。

日本では外来魚であるブラックバスの問題が度々叫ばれますが、世界的にみると鯉は侵略的外来種ワースト100のうちの1種に数えられるのだそう。
コイを食べる習慣のない北アメリカでは、在来の水生生物を圧迫するまでに繁殖しているというから驚きです。

なるほど、私の釣りもブラックバス同様に外来魚駆除に近いというわけですね。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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