「詐欺(さぎ)」の由来

Photo By Don Hankins

「詐欺(さぎ)」 の由来

詐欺(さぎ)とは、他人を騙したり欺いたりして金品を奪ったり、損害を与えたりする事。

電話一本で人を騙し、お金を送らせる。
なんて単純で効率のいい詐欺でしょう。

いや、さすがに全ての人が騙されるわけではないから、電話もたくさんするし効率がいいとは言い切れないか・・・

そもそも、そんなことで多額を振り込んでしまう人の気が知れない!なんて仰る方もいますが、それほど日本人はお金持ちであり、かつ人を信じ易いというか平和なのでしょう。

オレオレ詐欺

Photo By Photo AC

しかし、中にはこんな電話になるケースも……

「お父さん!大変なんだ!車で事故起こしちゃって……お金が必要なんだ。」

「そうか…ケンジ、お前も大変だな。ところで俺もパチンコの借金の上、体は末期がんと糖尿、片足も無いのに車の運転をして殺傷事故、眼もよく見えないし仕方がないが。どうにも借金で首が回らない。2000万程なんとかならないか?
人を騙した金でもいい。何でもいいから送ってくれ。
お前は俺よりまだ人生も長いんだからやり直しも効くし何とかなるだろ。
こうして明るく話せる事だけが唯一の救いだ。まぁどうあがいても俺の命もあと数か月だからな。
わはははははははは。」
(大変なとこに電話しちゃったな。でも何でこの人こんなに明るいんだろう。人を騙すなんて・・・一体俺何をしてんだ。明日から真面目に働こう!)

なーんてことはそうそうないので悪しからず。

「詐欺(さぎ)」の由来

詐欺(サギ)と口に出すと、その由来は鳥の「サギ」からきていると考える人が多いのではないだろうか。

シラサギ

Photo By Dennis Church

そのサギはというと、白く美しい立ち姿から「清い」を意味する「サヤケシ」から来ているという説が有力なのだそう。
漢字「鷺(さぎ)」は訓読みで、サギの色が白いことから「露」の「鳥」となった。

一方、「詐欺」は音読みで、中国語では「欺詐」とひっくり返るが同じ字を使うらしい。
だからといって詐欺が中国から来たという話は無いが、二つの由来は異なるという事だけメモしておこう。

詐欺の由来はなんと、古事記の「因幡の白兎(しろうさぎ)」の話から来ているという。
うさぎは向こう岸の島まで渡るために、サメの数を数えてあげるといってサメを騙し、向こう岸までサメを並ばせ、その上を跳ねて対岸へ向かう。
ところが渡りきる寸前で嘘がばれ・・・というのがそのお話。

「白兎(しろうさぎ)」のことを昔から通称「さぎ」と呼んでいたそうで、この話をもとに「詐欺」という言葉が生まれたというのだ。
「詐(いつわり)欺(だます)」という漢字があてられたのは後のお話。

ところで、ウサギは魚の上を跳ねるのか?とか、サメは一列に並ぶのか?とか、人とウサギが会話するのか?とか、疑問だらけの日本の神話。
その一つ一つは教訓じみていると考えると非常に興味深いものである。

強き者を利用しようとする弱き者。
それにまんまと騙される強き者。
弱き者を助ける知恵のある者はやがてヒーローのように思われ、最終的には人を騙してもいい事は無いし、反省すれば誰かが助けてくれるみたいな感じでこの話も読み取ることができる。

これは冒頭の偽親子のやり取りにしてもしかり。
ただ時代と受け止め方が異なるだけなのである。



著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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